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018  かけ離れた精神力


 偉大なる成績を残している先人たちは考え方も常人とはかけ離れていた。常に疑問を絶やさずに、どうすれば自分は更なる高みを目指す事が出来るのか、模索し続けていたのだ。何も考えずに結果を出すのは稀に存在する天才だけであって、凡人は考えながらプレーしないと良い結果を出すのは不可能に近い。故に、AKIRAや鬼崎喜三郎などの伝説的なメジャーリーガーは口を揃えて『自分は平凡だった』と言っている。


 平凡だからこそ自分の確固とした哲学を胸に秘めてプレーし、努力を怠る事をしなかった。そもそも生まれながらの天才は大成しないのだ。彼らのように平凡であればあるほど成功する可能性は高まる。なぜならば、天才には無い雑草魂があるからだ。


 そういう意味では、チビはお世辞にも天才とは言い難い。しかし向上心や思考は他の選手と比べても倍以上にあるので、努力を止める事はない。というよりも、彼は努力している時が一番思い出に残るという結論に至っているので、好きでやっているようなものだ。


 なので他の人から「いつも頑張ってるね」と言われても首を傾げてしまう。好きな事を好きなだけやっているので精神的ストレスはほとんどない。勿論、肉体的なストレスは感じているが、それは寝る事で回復するので翌朝に持ち越す事もないのである。


 色々なエッセイ本を読んで、思考について勉強したからこそチビの超人的な精神力が培われた。精神力だけで言えば、恐らく両リーグでもトップクラスだろう。それぐらい、彼はほとんど怒ったこともないし、ストレスも感じない。プレッシャーや緊張感さえも味方につけてプレーしているのだ。まさに天性の才能。


 野球選手としての素質はまるでないが、その驚異的な精神力はある意味、野球選手向けかもしれない。これから彼がどういう成績を残すかは分からないが、他の選手とは明らかに違う成績を叩きだすだろう。


 それが良い意味か悪い意味かは定かでは無いとしても。



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