聖来ぞっこんLOVE♡♪
翌日。
「聖来〜。ひーちゃん。ふーちゃん。朝よ〜。ご飯だよ〜。」
なにっ⁉︎もう朝か?妻の寝顔を見ていたら時間はすぐに過ぎるな。
「あらあら。朝まで静かだと思ったら、そんな事していたのね〜。」
妻よ。声が怖い。そして、顔も怖い。あっ。ほら、早く起こさないとあいつら学校に遅れるぞ。な?な?
「あら、そうね。早く起きて〜。ご飯よ〜。」
5分後。
「おはよっ。飾美ちゃん。」
「あらっ。おはよう聖来。もう制服に着替えたのね。ひーちゃんとふーちゃんは?」
「陽華もふう姉も着替えてると思うよ。」
「そう?じゃあ、もう少し掛かりそうね。先に食べちゃいましょうか。」
「うん。でも、もう来ると思うよ。」
「そう?じゃあ…」
「ごめん。飾美ちゃん。遅くなった。」
「わわっ。ふう姉⁉︎おはようお母さん。せら兄。」
「あらあら。本当にすぐだったわね。じゃあ、みんなで食べましょうか。」
「うん。」
「「「いただきます。」」」
「「「ごちそう様」」」
「はい。お粗末様でした。」
「それじゃあ、私たちは先にいくね。」
「はい。行ってらっしゃい。」
陽華と風華は今日は日直らしい。というわけで、聖来よりも早くに登校する。
15分後。
「それじゃあ、俺も行ってくる。」
「はーい。行ってらっしゃい。」
飾美の仕事はこの島の、日本でも有数の難関大学の教授だ。実際俺より稼ぎは良かった。ちなみに、俺は同じ大学で准教授だった。飾美の助手という立場だ。学生にはそれはもう沢山弄られた。
「さーて。私もそろそろ行こうかしら。」
「あっ、おはよ〜。聖来。今日は1人なんだ。」
「ああ。2人とも日直らしい。どうした七海?なんか呆けていたぞ?」
「ああ、うん。」
「七海?」
「………」
「七海⁇」
「……」
「おーい。七海〜?」
「…はっ⁉︎あれ?私今どうなってた?」
「凄いくらい無表情だったぞ。七海らしくないくらい。」
「うん…。」
「どうした?熱でもあるのか?」
そう言って聖来は七海のおでこに自分おでこを…。
「うーん。熱は無いかな。」
そこは、自分のおでこを当てるところだろっ。おい息子。それがこういうハーレム系ラブコメのセオリーじゃねえのか?おい。
「黙れクソ親父。何がハーレム系ラブコメだっ。誰が決めたセオリーだよっ。」
おっ。ナイスツッコミ。グッジョブ!お前もコミュ力上がってきたな。
「……。」
あれっ?あれあれっ⁉︎無視⁉︎え〜何それ。イジメ?イジメなのっ⁉︎
「七海、もしかしてお前またか?」
「へ?」
「へ?じゃなくて。お前また昨日の晩から何も食ってないだろ。」
「うん。そうだよ?」
「はぁ。はい。これやるから食え。」
「わ〜いあんぱんだ。いいのっ?ありがと〜。」
「美味しかった。ありがとね。聖来。私、今なら走れる気がしてきた。先にいくね聖来。」
「こけるなよ〜。七海。」
「うん!わかってる。…って、わわっ!」
七海は期待を裏切らずに派手にこけて下さった。誰かとは違って。
「キミっ。なんて格好しているの?もっと篠橋紅凛学園としての自覚を持ちなさい。」
「恵好璃先輩。自覚が足りないのは俺だけじゃないですよ。」
「なによ。私に口答えするの?セイラ。お前にその権利があるとでも思っているの?」
「俺は聖来ですよみくる。後、俺に拒否権ありますから。」
篠橋紅凛学園生徒会長。叶恵好璃。昔から聖来一筋だが、アタックの仕方が基本的に物理的なアタックになる。職業ツンデレ。才色兼備、表では品行方正の理系女子。聖来大好き歴15年。正直重い。後は…
「もうちょっと外見に触れてくれないかしら?後、重いってなによ。聖来は全然そんな事言わないわ。」
そりゃすまん。はい。じゃあ外見。蒼髪蒼眼髪型は基本的にポニテ。これくらいでいいっすか?
「ええ。まあいいわ。」
あざっす。
「それで、聖来。いい?あなたは私の奴隷で、か、彼氏なんだからしっかしなさい。っていないし!」
「あっ。メール。わっ。聖来からだ!うん。なになに……ってなんで話は聞いているのよっ。でも、聞いてくれているんだ///」
「彼氏じゃないとか言って、照れちゃって。可愛い///」
恵好璃。周りの視線を気にしろ。
「なによ……!〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ///ち、違うのこれは…え、演技の練習なのよ。うん。そう。そうに決まっているじゃない。」
そして、周りに聖来との関係を囃されてさらに紅潮してその場に縮こまる恵好璃であった。
「勝手にてきとうなこと言わないでっ!」
「ねえ、聖来君。会長って聖来君のこと好きなの?」
今回はただのクラスメイトでヒロインにする予定はないので、紹介はしません。女子生徒Aという感じの立ち位置でーす。
「もしかして、今朝のこと見てた?」
「う、うん。見てた…けど。」
「あ〜。じゃあ仕方無いか。……恵好璃は俺のこと好きだよ。」
………………
昨日も言ったと思うけど、聖来は鈍感では無いので、その辺のラブコメとか、ギャルゲーとは一緒にしないでください。ちなみに、この時点で、歌織と恵好璃の好意には気付いています。ですが、聖来は恋愛に関してなかなか奥手なので、こういう感じです。
「はいっ。今日はこのクラスに転入生が着ます。野郎共、女子だぞ。」
「ウオ〜〜〜〜〜〜〜〜!」
聖来を除く5人の男子生徒は嬉々とした表情だった。理由は、聖来を異性として好きな状態では無いからで、内心では俺がその子を手に入れる的な心境だ。ただひとつ言えるのは、現実は甘くない。
「えーと、御上清凪です。よろしくお願いします。」
「御上はあそこの男子の後ろだ。」
「はい。って、ええ⁉︎み、聖来?」
「おう。久しぶり、清凪。」
「おいっ。おら聖来!その子とどういう関係なんだよっ。」
「説明しろっ。」
「あたしと聖来は従兄妹同士なんです。」
「な……。」
「な…。」
「なっ。」
「なんっ…」
「だ…と?」
「「「「「なんですとぉぉぉおおお〜〜〜〜⁉︎」」」」」
「そこはなんだとっにしろよっ!」
「それじゃあ、燐乃。御上の案内はお前に任せた。」
「うぃーす。」
御上清凪。アッシュの髪色にセミロング。茶色の瞳の聖来の従妹。人懐こいが、聖来に対してはとても積極的。
「久しぶりだね。聖来と会うのも。」
「そだな。お前もでかくなったな。」
「でしょ〜。ね、ね。」
「ん?どうかしたか?」
「私の胸って聖来の理想のサイズ?」
「ぶはっ⁉︎い、いきなり何を言い出すんだよお前は。」
「だって〜私も聖来に見初められるように頑張ってるんだよ?」
「知らねえよ。っていうかどうしてそんなことになるんだよ?」
「聖来、従兄妹同士は結婚出来るんだよ?」
「わわっ⁉︎どうしたの?清凪ちゃん。」
「聖来に叩かれた。」
男子の視線が一斉に聖来を刺す。俺も多分この中にいたら、聖来を睨むだろう。清凪の一言が無ければ。
「はぁ〜ん。聖来に叩かれるのはやっぱり気持ちいいぃぃ〜〜。」
溜息をつく聖来とともに、周りの視線が全て清凪に向けられた。清凪はドMだったのだ。
そして、放課後。
「聖来、一緒にかえろっ。」
「ああ。いいぞ。清凪、お前も一緒に帰るか?」
「うん。いいんだったら私も一緒に帰る。」
帰宅中、、、
帰宅中、、
帰宅中、
帰宅。…させるか!後輩と出会え、後輩と。
「あ、みくるん。あの子って…。」
「ああ。玲ちゃんだね。」
「玲ちゃん?」
鉉茅玲。陽華の親友で両親はホテルを経営している。金髪金眼。母親がオーストリア人のハーフ。
「へ〜。陽華ちゃんの友達か〜。」
「あっ。みくちゃん先輩に七海先輩と…どなたですか?」
「こいつは御上清凪。俺たちと同じ学年で俺の従妹だ。」
「えーと、よろしく…お願い、します?」
「うん。よろしくね。」
「ところで、何してたの?こんな道の真ん中で。」
「いや、別に陽華を探していただけです。」
「それじゃあ、家までくる?」
「大丈夫なんですか?」
「今日は多分大丈夫だよ。飾美ちゃんは宿直だし。」
「それじゃあ、遠慮なくお邪魔します。」
「うん。」
そして、結局清凪も来ることになって帰宅。今度は帰宅していいよ。
「ただいま。陽華、いるか?」
「あ、お帰りせら兄と玲ちゃんと…清凪ちゃんんっ⁉︎」
「そうだよ。清凪ちゃんだよ。」
「わぁ〜。戻って来てたんだ。いつ帰って来たの?」
「とにかく、その話は家に入ってからだ。ふう姉は…彼氏?」
「うん。そだよ。」
風華は現在、ひとつ下の学年のさらには、聖来の友達の雉眞真広と交際している。実際は聖来が無理矢理引っ付けたというのが正しい。
そして、夜になった。
「2人とも晩御飯食べて帰る?」
「もし良いのなら、私は頂きます。」
「あたしも食べるっ。」
「了解」
「ふう姉、真広。もうすぐ飯にするから片付けとけよ〜。」
「「了解です。」」
「はい。召し上がれ。」
「「「頂きます」」」
「はぁ〜おーい。バカども、早く来ないと開けるぞ!」
「えっ⁉︎ちょっ、それだけは…!」
「ダメだって真広君。聖来が来てるからっ。んっ⁉︎ひゃっ!」
「真広くぅーん。ふう姉をハスハスしないでもらえますか?絶対この人餓死寸前だから。」
「黙れ。俺は今風華さんを愛しているんだ‼︎」
「へぇ〜。真広君、君俺に対しての立場を忘れたのかな?ん?」
「っ‼︎‼︎」
「ん〜?どうしたのかなぁ?真広くぅーん。」
「す、すいませんでした。」
「よろしい。じゃあさっさと降りてこい。」
「御意」
「ふう姉も忘れずに持ってこいよ。」
「はい…。」
「それじゃあ、今日はありがとうございました。みくちゃん先輩。」
「ありがとね。」
「それじゃあ、また明日。おやすみ。」
「「おやすみなさ〜い。」」
「さてと、真広!お前もさっさと帰れ‼︎」
「すいません…。」
「さらに……。」
「語り部!あんたはさっさと起きろ‼︎」
はっ⁉︎あれっ?やべえ。もしかしてこの話、終わり?ちょっと待って。締めるから。
ちゃんちゃん。
「締めもちゃんとできねえのか!」




