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平凡な生活よ、さようなら。

爆発発言に思考停止している私を気にしないで、お父様はこう仰いました。


「まさかこんなにも早く縁談がくるとは思わなかったよ。しかも、向こうがお前を気に入っているとは!」


意気揚々と話すお父様と違い、私は必死に縁談を断る理由を考えていました。


…え?なんで断るのかって?


そんなの決まっています!

この縁談が決まってしまったら、私の平凡だった生活はなくなり様々な人の視線に晒されてしまうからです!


イケメンで人気もある名門貴族の嫁になんて、頼まれてもなりたくありません!



しかし、私の心の中での必死な声は目の前で微笑んでいるお父様には一向に届くことはないようです。


「さて、こちらとしては断る理由はないし、喜んでお受けしなければいけないが……リサ、どうする?」

「…私が『嫌です』と言ったら、お父様はどうされるのですか?」


お父様の次の言葉は予想出来ましたが、恐る恐る聞いてみました。


「リサが本当に嫌ならお断りするが……本当に嫌なのか?」


はい!平凡な生活が崩されるのが嫌です!!


…と、心の中では本当のことを言えるんですが、悲しげな表情になったお父様には言えません。


「……いえ。お断りする理由がありませんので、お受けいたします」

「そうか、そうか!リサならそう言ってくれると思ったよ…よし、サリアを探しに行かなければ!」


悲しげな表情から再び笑みを浮かべたお父様は、意気揚々と書斎を出てお母様を探しに行かれました。

その姿を見送りながら、私も自室へ戻るために書斎を出ました。



本当は嫌な『政略結婚』ですが、平凡貴族である私が名門貴族からの縁談を断れません。

転生してもこの世界で生活出来ているのだから、名門貴族に嫁入りしても何とかなるでしょう。



……とりあえず、私の平凡な生活よ、さようなら。

読んでいただき有難うございました!

少し短くてすみません。


次にいよいよ、お相手の公爵様が出てきます。

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