ペルス
俺は同じ部屋の佐々木 薫(男)といっしょに見に行った。
司会者がデスコロシアムを盛り上げる。
TVカメラのようなものもある。
裏で賭けでもしているらしい
かおるにデスコロシアムについて説明してもらう。
デスコロシアムとは死刑囚同士が武器禁止で殴りあってどちらかが死ぬか降参するまで続けられる。
死んだ場合は死刑執行として処理される。
降参した場合は罰があり、その場で司会者に体の部位が切り落とされる。
初めは指両手足の指、指が無くなると、次は耳そのあと眼球、そして鼻という順に切り落とされるらしい。
死刑囚といってもひどすぎる。
また裏だけではなくて表、すなわち死刑囚も賭けるらしい。
試合に勝つと5000ペルス、賭けが当たると1000ペルス。
1000万ペルス集めると名前が変えられ釈放されるらしい。
試合をするには500ペルス飯も10~1000ペルスで食えるらしい。
逆にいえば0ペルスなら何も食えない。
賭けには100ペルスが必要らしい。
「ちょっとまった、ペルスがお金と同じだというのはわかったが俺はそんなもの持ってないぞ?」
そういえば何か入る前に説明された気もするが、死刑宣告されて1日もたたない。
そんなの聞きとれるはずがない。
「ここへ来る前に説明されなかったか?その胸に付けているバッチにはチップがあるんだ」
「そのチップの中に個人のデータと一緒にペルスも書きこまれている」
「賭けや試合申込みはこのデスコロシアムアリーナの入口にある受付所でバッチを渡せば出来る。食事は食堂で渡して金額を言えばその分のペルスが引かれ、食事をもらえる」
「別に試合はしなければならないわけでもないが、1ヵ月試合を誰もしないと強制的に指名される場合がある」
「ペルスは他にも稼ぐやり方はあるがそれはまた今度でいいだろう」
なんかすごいシステムだな。
もはや1つの独立した国のようだ。
「確か最初は2000ペルスあったはずだ。おれは今5万ペルス持ってる。代償があったがな」
笑いながらかおるは言った。
たしかに右小指が無い。
笑ってはいるがいろいろあったのだろう。
あまり過去は探らないほうが良いだろう。
「あとペルスで洋服や雑貨なども買える」
まあ食事を買うんだから当たり前か。
というかここはとんでもない所なのに何故みんなこんなに普通にしていられるのだろうか。
もちろん、試合をしている者は命がかかっているので死ぬ気でやっているが。




