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それぞれの結末

 セシルとレントのなんとも締まらないドラマチックのかけらもない告白から二週間が経った。


「僕はこの国の王子だぞ。そんな僕がなぜ」


 季節は春から初夏へと移り変わる途中の4月下旬、12時ごろ。空の頂点に太陽が鎮座する中、


「なぜこんな目にあわなければ」


 文句を口にしながら王城にある練兵場でクリスは


「うるさい!黙って走れ!」


「は、はぃぃぃ!!」


 鬼教官監視下のもと、汗だくで泥まみれで走らされていた。


(くそ!ルイーズには婚約破棄されるし。父上からは王太子の座を剥奪されたうえに「その腐った精神を鍛え直せ!」と騎士どもと鍛えることになってしまったし)


 「チッ!」と鬼教官に聞こえないように舌打ちをした。が、


「舌打ちとはいい度胸だなぁ……おめでとう。そんな君には『最前線で腐った性根をへし折ろう。ドラゴン?盗賊?なんでもござれ!うきうき!バキバキ?最前線ツアー』に招待してやろう」


「ひぃぃぃ!」


「それが嫌だったらあと500周走れ!」


「は、はぃぃ!」


 鬼教館の耳にはしっかり届いており500周追加された。一方でクリスを捨てたルイーズは、


「ちょっと!」


 レント達との一件から


「私がいいと言うまでちゃんとイスとしての役目を全うしなさい。イス、このイス!」


 素直に生きる大切さを学び強がったりせずありのままの自分をさらけ出して過ごすようになって


「は、はぃぃぃ!もっと、もっといじめてぇぇ!」


「うっさいのよハゲ!」


 いい表情を浮かべるようになったという。そしてセシルとレントはというと


「いーや!私の方が『店長のおすすめ!なんじゃらほんじゃらおんじゃら……ポイ。やる気でねぇ。誰か、誰か私のためにエクストラスポンジケーキを』を愛してるわ!」

 

 なっがい名前のケーキをめぐって


「いーや!俺の方が『店長のおすすめ!なんじゃらほんじゃらおんじゃら……ポイ。やる気でねぇ。誰か、誰か私のためにエクストラスポンジケーキを』を愛してる!」


 行きつけのスイーツ店で争っていた。


「私のよ!」


「俺のだ!」

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