黄鉄鉱 -パイライト-
『黄鉄鉱』 -パイライト-
パイライトという名を知ったのは、ある物語を観てから。
子どもの頃に貰った鉱石標本に、その石と同じものがあったと知ったのはその後。
黄鉄鉱
パイライト
愚者の黄金
偽ものの金
過去にそうした曰くを持つもの
黄金のように輝き
黄金ではない鉱石
鉄鉱石の名を持っていても
鉄鋼に生まれ変わらない石
価値のない石と言われたこともある
今は守り石と呼ばれる石
装飾品にも使われる鉱石
パイライトはそうして、
自らの場所、自らを見いだされている
黄金にはきっと成れない自分
パイライトがふさわしい
いいや、
黄鉄鉱すらあやしいのだろう
今の自分では
道行きを探す
生きる道を探す
自分は何か?
何のための自分なのか?
歩き続けること
探し続けること
生まれ生きて
進み辿り着き
たどり着けず
さがし続ける
ふとタロットの愚者が浮かぶ
愚者とは足もとが見えず
先の希望を持って探し続けるもの
それもいい
それでいい
それがいい
希望持ち
先解らずとも
歩み続けるもの
歩みを止めぬもの
それがいい
歩み続けた先には
きっと何かある
知らないものが
とても好きなものが
きっとそれ以外も
喜びを数えよう
内に在る
先の希望と共に
楽しみながら歩むのだ
-蛇足です-
パイライト
愚者の黄金
錬金術
本物ではない金
製鉄に適さない鉄鉱石
黄鉄鉱
鉄の名を持つも鉄鋼とならず
愚者の黄金と忌む名で呼ばれる
そんな曰く付きの名を持つもの
そうした言葉から広げていったものでした。
レクリエイターズ、その作品の中でパイライトの呼称を聞いたのはそれが最初でした。
黄鉄鉱とパイライトが同じと知ったのもですね(笑)
もう失くしている貰い物の鉱石標本。
その中にキラキラ光る金属結晶を見たのが最初だったようにおもいます。
その後、手にしたポケット図鑑、手帳サイズの鉱物図鑑で、少し黄鉄鉱のことを調べたのではと記憶しています。
まあ、小学生のうろ覚えの記憶ですので、前後関係は思い出の改ざんが入っているかも知れませんが(^_^;)
まだネット検索でググるような環境もなく、ファンタジーゲームへの興味から、錬金術などのことを本や情報誌などで調べたりもしていなかった頃なので、いろいろな情報を関連付けることもなく、黄鉄鉱やそうした鉱物のことは過去へと追いやっておりました。
レクリエイターズは、人の想い、創作者の想念が形として実を結び、キャラクターが実際に現れるというお話でした(●´ω`●)
自分がそうしたことを意識し、信じつつお話を書く現状に合致する、意識する物語のひとつ、好きなテーマの作品だったのですね(*^^*)←世の評価は芳しくはないようですが(笑) まあ、仕方ないですね。映像演出は好きですが、終わり方と、流れの途中の唐突な伏線の出し方、幾つかの視聴者置いてきぼり感のある展開などや、おっさん多めの人物たちは、味はあっても一般ウケするかはちょっと(^_^;)
自分は好きですけどね♪ 想いが形として成されるという点だけでも評価できます♪
自らの創作をするテーマの指標であることも含めてですね(*^^*)
のちにアニメーションを観てコミカライズや原作小説をむさぼり読んだ、虚構推理の鋼人七瀬の物語への、レクリエイターズへと感じた気持ちと同じくする共感する演出もそうです。
以前から自分の直接的なテーマの根本、血肉となっているTRPGやセッション。
当時、読んだり見たりしていた作品のひとつ。
TRPGシステム、妖魔夜行のノベライズ、小説作品などの、ひとの想いから生まれるものたちのこと。
それは自分の書くお話のひとつの核です。
その時に心に響いたもの。ときおり近いエッセンスを見かけるたび、そうした気持ちを新たにしつつ、そのことを今も書いています(^人^)♪
想いは形になる。ときに変わってゆく。
けれども想うことはやめない。
変えることを続けてゆけば、初めに想ったものはだんだんと無くなってゆく。
初めから望んでいた同じものではなく、違うものを追ってゆくことになるのかもしれない。
手にするものは望む全てではなく、全くちがうものか、似た何かになってゆくのかも。
それでも、
初めからのものはたとえ僅かだとしても、
僅かでも望むものは得られると。
そして進み続けるならば、きっと何処かにはたどり着けるのでしょうね(*^^*)
何かを得ること、何処かを目指すこと。
そのことが、そのことこそが大切であると感じたりもいたします。
望むもの。
それはきっと変わりゆき、変わり続けるのでしょう。
初めに望んだ結果では無いにしても、
得たものを人に気づかれないとしても、
自分が手にしたと知っていればそれでいい。
それでいいのではと思ったりいたします(*^^*)
一歩目を歩んだときに得たもの。
楽しさや嬉しさ。
その時の初めての気持ち。
その楽しさ面白さ、嬉しさを持って、
ずっと進んでゆきたいものです(●´ω`●)
拙作と、ずら長い蛇足を読んでいただきまして、どうもありがとうございました!(^人^)