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第七話

「あぁ、そういえばギルドでも聞いてきてたな。コワードラビットはこの街の周りの草原や森のどこにでも出る。」


「おすすめの場所はどこですか?」


「確かギルドでは南側が推奨されていたな…。俺的には北側の方がコワードラビットが大きくて買取の値段も高いからおすすめではあるんだが、森が近くてな…。他の魔物が森から出てくるかもしれないから、北側に行くなら気をつけろよ。」


 なるほど、これはいい情報。あの職員よ、教えてくれなくてありがとう。


 多分、掲示板に行けばこの情報はあるんだろうけどおっちゃんとの関係が築けたのはいいことだな。


 店を出て北側の門から外に出た。



「おぉ…。これはすごいな。」


 目の前に広がる草原。今の日本ではなかなか見れない光景が広がっていた。


 遠くの方には森も見える。


 やはりおっちゃんが言っていたように南側にプレイヤーが集中しているようで、こっち側にはポツポツといるくらいだ。


「初心者かい?」


 この街のNPCの門番さんが声をかけてきてくれた


「はい。コワードラビットの討伐です。」


「よし、俺が教えてあげよう。あそこにいる剣士が対峙しているのがカレージラビットでその後ろにいる二回り小さいのがコワードラビットだ。」


 門番さんは革鎧を着てるプレイヤーを指差して魔物の名前を教えてくれたので軽く相槌を打つ。


「コワードラビットは基本3〜5羽で行動するがたまにまとめ役のカレージラビットがいることがある。初心者ならなるべくカレージラビットがいない集団を狙うのがいい。」


「教えてくれてありがとうございます。この門はいつまで開いてますか?」


 おっちゃんの武器を買うためにクエスト分が終わっても続けようと思ったけど門があるってことは閉まることもあるからな。ゲームだから平気とか思っても一応聞いておかないと気が済まない。


「あぁ、日が完全に沈んだらこのでかい門は閉めるが横の小さい扉の前に俺とか門番が立ってるからプレートを見せれば入れるぜ。」


 やっぱり門は閉めるんだな。いつでも入れるのは良かった。


「じゃあ行ってきます!」


「おう!頑張れよー!」


 門番さんが手を振って見送ってくれたのでこちらも手を振り返した。


 門番さんと仲良くなれた気がする。


「よし、コワードラビット狩りだ!」


 門の近くにはあまりいない上に見つけた時には他のプレイヤーが戦いを始めてしまうのでとりあえず、森と門の中間地点くらいの場所まで来た。


「ここまで来るとプレイヤーもあんまりいないな…。ここでしばらく狩るか。」


 鷹の目を使いあたりを索敵していると3羽のコワードラビットが列になって移動しているのを発見した。


「短剣が届く位置まで近づくとカレージラビットのいないコワードラビットは逃げてたな。」


 門に近い草原で狩りをしていたプレイヤーは逃げ出したコワードラビットを追いかけまわしていたけど一向に追いついていなかった。


 ただ俺の速度だと…


ーーグサッ


 加速で近づき3羽の一番後ろにいたやつを刺した。


 体力はそんなに高くないらしい。思い切り背中から突き刺せば声もあげさせずに倒せた。



ーーグサッ


 2羽目も同じように突き刺した。



パキッ


 そこらへんに落ちていた小枝を拾って音を出してみた。音を出すと同時に加速(スキル)を使って全速力でコワードラビットから見えない位置まで逃げる。


 そして鷹の目を使い遠くから様子を見る。


 たった1羽のコワードラビットは音がした後方に振り返った。しかし、一緒にいた2羽が消えている。コワードラビットは焦り、かなりの速度で走り始めた。


「結構、速いが初期ステータスをAGIに全振りした俺よりは遅いか。」


 コワードラビットが逃げた方向を見ると、4羽の群れがいた。


「よし、成功だな…」

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