表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時代遅れの魔女の家  作者: 刻銘
第一章 始まりの洞窟
1/6

1-1

 俺は土田亮。去年理系の大学を卒業して、社会人一年目になった。


 会社にも少し慣れてきたが、やっぱり残業をするのは慣れない。


 こんな時は、美味しいもの(コンビニ弁当)でも買うのが一番だ。


 そんなことを考えていると、ふと橋で明るい空を眺めている少女?を見つけた。


 その様子はどこか悲しそうで、決意を決めたような空気を出している。


 綺麗な星空を見ると自分の悩みなんか小さく見えるって俺は思わないけどよく言うし、そういうことってあるんだなぁ……あるよね?


 まぁ、そんなことはどうでも良い。こんな遅い時間に制服を着た生徒がいるとか橋から落ちようとしているとか……


ーー自殺!? 


 いや、違うかもしれないが川に落ちようとしているのは確かだ。


 この周りには俺以外いない。つまり助けるなら俺しかいないってわけだ。


 そして、この川はびっくりするくらい臭い!


 俺はこの近くに昔から住んでいるから分かる。


 雨が降った後、絶対に窓を開けてはいけないと、親に言い聞かせる程臭い!


 自殺しようがしまいが、この臭い川に飛び降りようとするのはやめておいた方が絶対に良い。


 この俺でも川が臭いと言うぐらいは、役に立つかもしれない。




 そんなことを考えているうちに、今にも飛び降りようとしている少女に、無意識に止めようと手を掴んでいた。


 驚いたように少女が振り返った。


 その時。


 足元から魔法陣?のような光が漏れ出し、思わず手を離し声を出す前に気を失った。



◇◆◇



 目が覚めると洞窟?のようなところに一人で倒れていた。


 何故こうなったか、思い返してみても、あの魔法陣の光の後、なにが起きた思い出せない。

 

 思い出そうと頑張っていると、足元に大学ノートがあった。


 目が覚めたときにはなかったと思うのだが……


 とりあえず中を開いて確認してみたところ、メモのようなものが残されていた。


 その内容によると……

・魔女の試練?の為にここに連れてこられた。


・このノートに欲しい武器や魔導書、食べ物を書くとそれらが得られる。


・この洞窟を進んでいくとモンスターがいて倒していかなければならない


・このノートでちょっとした筆談ができる


こんな感じらしい。


 全く持って納得できない。


 試しに、ノートに『自分が選ばれた納得できる理由が書かれたノート』と書いてみるーー反応が無かったので、やっぱりわからない。


 後ろが壁で戻れないようになっているので、進むしかない。


 お腹が減っていたを思い出し、俺はコンビニ弁当と書いたのであった。


 え!?


 コンビニ弁当ないの!?


 コンビニ弁当がないここがどこなのか分からないが、この洞窟の出口以外出れるところがないし、諦めて進もうと決意した。

 

 そういえば、あの川に飛び降りようとした少女はどうなったのだろうか?


 お久しぶりかもです。これから新たに新作を書くことにしました。週に2、3回投稿でもしっかりと、更新できるように頑張りたいです……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ