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『観念的思考法』⑼
『観念的思考法』⑼
㈠
思想を変容させる、外的世界から、自身の思惑とやらが消失しても、ただ呼吸をする様に生きていることが自然だと思う時がある。何も、自然に生きたい訳ではないが、それでも、生きていることは、やはり自然だと言わざるを得ないのだ。
㈡
海が世界を満たせば、それは人類が死滅へと追いやられることになり、まさに、心臓を鷲掴みされる様なものだ。それでも、我々は生きていかなければならない、子孫という人類を永続させるためである。しかし、子孫の永続など思考していない我々は、やはり、動物的であろう。
㈢
形を変えれば、ロボットが代用される世界がくるかもしれない。しかし、そこで、人間の観念的思考法は止まってしまい、人類はやがて滅亡するだろう。ロボットに子孫はできない。便利さというものが、逆立して、人間を機械が飲み込むことになる。