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『観念的思考法』⑷
『観念的思考法』⑷
㈠
不可能を可能にすることや、非現実を現実にすることは、観念の現象では山の中の霧の様なものである。それがまた、静謐に多大なる構成を必要とするならば、我々は書物を読み切って、大量の観念を必要とするだろう。まさしく、矛盾すらない。
㈡
同時に、反逆する停止の思考法は、観念をも飲み込んで、支配という一種の権力を疲弊させ、何かを叫ぶ者だけに、その事実を与える。何が言いたいかと問われれば、確かに、観念的思考法は、意味のあるものだ、と言わざるを得ないだろうと思う。
㈢
結果的には、方法矛盾というものは存在しないだろう。思考法が矛盾するのである、つまりは、頭は間違いを起こすが、身体は間違わずに済むという訳であって、それらの現象を文字として起こす時、観念が登場するのであって、それこそが、観念的思考法の一部だと言えるだろう。