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『観念的思考法』⒇
『観念的思考法』⒇
㈠
何もかもが順調であることは、難しいことでもある。しかし、観念的にそれを理解すれば、自ずと或る焦点が見つけられよう。まさしく、それは思考法が働いているのであって、その理解こそが観念であると、遠い世界から真近へと変容することになる。
㈡
それでも、人間は拡大縮小という、両極を止めることはない。ところが、この両極が一つに定位することが有る様で、それは、思考法が矛盾をきたしている訳である。どうにもこうにもならない、この矛盾は、しかし、或る方法で理解されよう。それは、矛盾をも矛盾として観念化するのである。
㈢
つまり、絶対矛盾を観念的思考法として置き換えれば、絶対矛盾も、一つの言葉になって、それに捉われなくなるのである。観念的思考法の有利さは、此処にある。つまり、物事を、全て観念的思考法で理解することで、逆説的に、観念的思考法からも、一目置くという、思考法が生じるのである。




