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『観念的思考法』⒆
『観念的思考法』⒆
㈠
街を平均的に眺めれば、それ相応の現象が見えてくる。新しい発見、過去の映像、そういった視覚の問題点が、あからさまに現出しているのであって、そこではどれだけ思考を使用しても、その人々の波に自分は無力なのである。
㈡
しかしまた、それと打って変わって、物事を厳選すれば、思考法は観念まで引き寄せることが出来て、非常に面白くもある。面白さとは、向こうからやってくるものではなく、自身の内部が、それに反応しているということだ。そして、それは、とても観念的なのである。
㈢
とても変容した物語の有り様を執筆していると、観念が故、物語はどんどんと進みだすのだ、まるで生き物の様に、である。それもまた、執筆の醍醐味だろうし、ここに、思考法が投げ出される時、観念は非常に観念的に動いていると言って良いだろうと思う。




