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『観念的思考法』⒀
『観念的思考法』⒀
㈠
ただの精神論で何かに向かうには、精神の疲弊という現象によって、何かが叶わないことがある。それでも、思想のことを考え、また、思想を創造し、思い出すことで、何らかの現象は掴まえられると、観念は自分に教えてくれるかのようだ。
㈡
厳密に考察すれば、精神的遡及は、観念的思考法と酷似している。思考法とは、まるで奇跡的な現象の様であって、実は生活に根差した、当たり前の日常のことを言うのだ。精神は、確かに眼前に存在するものから、過去へと遡り、その意味を自己で規定するので、過去の価値が当てはまる。
㈢
観念とは、観念以外の何物でもないのだが、それも精神と一緒で、過去に遡り意味を見出そうとする訳だ。つまりは、意味を見出そうと思考するということで、観念的思考法は、生きる意味と言っても過言ではないし、何れは、物事を凌駕するのだろうと、思考しているまでだ。




