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ミサキ~四つの御魂と縁の言霊~  作者: 結葉 天樹
第一章「慟哭の和魂」
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第00話 心の闇

 どうしてこんなことになってしまったのだろう?


 どうして、こんな目に。

 どうして、一番じゃないの。

 どうして、置いて行かれるの。

 どうして、一緒にいたかったのに。


 仲良くしてほしかった。

 頑張ったことがむくわれてほしかった。

 大好きな人を失いたくなかった。

 皆で一緒にいたかった。


 特別なことは何一つない、ささやかな願い。

 ただそれだけ。

 ただ、幸せになりたかっただけなのに。


 それすらも、神様は許してくれないのだろうか。


 ――そう、神は助けてはくれない。

 ――そう、神は助けてはくれないんだ。


 え?


 ――勇気を出して踏み出さなくちゃ。

 ――願いは自分の力で勝ち取るものさ。


 誰なの。


 ――あなたの本当の気持ちをぶつけてみて。

 ――君の本当の気持ちをぶつけてみるんだ。


 でも……私なんか。


 ――大丈夫、きっと前に進める。

 ――大丈夫、きっと求めるものが手に入る。


 それは……。


 ――あなたならできる。自分を信じて。

 ――できるさ。だって、君は悪くない(・・・・・・)んだから。


 私は。


 ――踏み出して、その一歩を。

 ――そう、だから怖がらなくていいんだ。


 私は。


 ――守るから。あなたの心を私が。

 ――もう、我慢しなくていいんだよ。


 私は……。


 ――さあ、行こう。

 ――さあ、心を開いて。





 





 ――ミサキが、あなたを守るから。

 ――ミサキが、すべてを壊すから。


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