表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

8話

「嬉しいな? ウクライナ? そーれ、ここ! ウクライナ!」

 左手の人差し指で地球儀を突き上げる!

「良いスタート? イースター島? そーれ、ここ! イースター島!」

 右手人差し指も同じく地球儀を突き上げる! すると、私を中心に旋風が巻き起こり始めたッ!!!


「な……なにを!? これは……このチカラはいったい……ッ!!」

 止めどなく回転を増す地球儀は、周囲の空間までをも巻き込み、その波動は益々膨れ上がる。

 金色を超越した、真っ白な世界がすべてを包み込んだ。


「ま、待ってくれ! お前の弟を甦らせよう!!」

「ウォンチュー! あれは嘘だ! 知り合ったばかりで、あまり知らん奴だ知人以下だモブキャラだ!」



 ――二つの地球儀は目の前で一つとなり、神々しい輝きが溢れ出す――


  ……これで、終わりだッ!!!!



「た、頼む! 助けてくれ!!」

「君のハートに‥‥‥」

 ――魔王の懇願は、光に飲み込まれる。


「あ、あ、き、消えたく‥‥‥ないよぉぉぉぉ!!」

「‥‥‥レボ★リューーーション!!!!」

 ――全てを浄化する激しい閃光が幾重にも迸り、魔王の体を貫くッッ!!




 ‥‥‥私は全ての力を放出して魔王を倒した。だが、逆転の能力も失ってしまった。

 また、その余波的なご都合主義のソレで記憶まで消え去った。人は火事場の馬鹿力と云うヤツを発動すると、頭の毛細血管とか何か色々な所に負荷が掛かって思い掛けない事になるものだ。例え友人や家族が居ない者でも、無理をすれば誰かが悲しむ。そう、未来の自分が困ってしまう。

 是非、お体をご自愛いただきたい。


 ――という事で、私が勇者として真に目覚めるのは十数年後‥‥‥未来でのお話し。




「何があったのかサッパリ分からないが、とにかく腹が減った! 店を探そう!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ