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とある推理作家に関する報告書  作者: 冬野 氷空
名探偵の過去、あるいはバスカビル家の犬事件
6/12

始めに

 推理作家・枢野くるるのねこに関する報告。

 報告日・7月10日。

 報告者・柏木出版編集部所属、波戸はと真澄ますみ


 私が推理作家・枢野猫の担当編集になってから、打ち合わせだの何だので、彼の住むロンドンに行くことが多くなっていた。平均すると月に一、二回、私は飛行機に乗り、彼の元を訪れている。とりあえず、彼と初めて出会った時のように殺人事件の容疑者になるということは、あの日以降なかったのでそこは安心してもらいたい。

 さて、今回報告するのは私が彼の担当編集になったばかりの頃の話だ。

 あの思い出すのも恐ろしい“事件”が起こったのはその当時から見ておよそ1ヶ月前に遡るのだが、丁度三度目の打ち合わせとして彼の元を訪れた日、彼はその調査を依頼されたのだった。

 その事件内容のあまりの悲惨さからして、おそらくこの報告書が世間に公表されることはまずないだろうが、彼の活躍を記す以上、これほど興味深いものもそれほどないのでここに記す。

 私がその話を聞いたのは、今から一年程前の2015年7月7日のことだった。

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