読書/シェイクスピア 『ロミオとジュリエット ノート 20161011
【概要】
以前受講していたラノベ系小説講座テキストで恋愛小説作家様が、恋愛小説の基礎は、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』にあるという記事を著しておられました。運命的な出会いをした恋人二人が、障壁を乗り越えて結ばれる。結果として死んだとしても愛の勝利となればよいとのこと。そこで、今回は、ロミジュリの解析。舞台は中世イタリア、ヴェローナおよびマンテュア。
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【所見】
障壁は実家が敵対同士であること。物語の目的は障壁の克服・愛の勝利。出会い➡障壁➡愛の勝利という基本構成になる。個人的な不満としては、下記に示す引用参考文献の翻訳が古く、ジュリエットが上流階級に思えない野卑なものいいをし鼻につく。
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【登場人物】
●ヴェローナ公家
エスカス……領主
マーキューシオ……若い一門衆でロミオの友人
パリス伯爵……若い一門衆。ロミオの恋敵
パリスつきの小姓、他に一名の小姓。警吏。
●モンタギュー家
家長モンタギューと夫人
ロミオ……嗣子
ベンヴォーリオ……家長の甥
バルサーザー……ロミオの従僕
●キャビレット家
家長キャビレットと夫人
ジュリエット……課長夫妻の一人娘
一老人……一門衆
ティバルト……夫人の甥
ジュリエットの乳母
サムプソンとグレゴリ……キャビレット家使用人
ピーター……ジュリエット乳母つき使用人
エイブラハム……モンタギュー家従僕
●フランチェスコ修道会
修道士ロレンス、修道士ジョン
●外部関係者
薬種屋
三人の楽士
●エキストラ
ヴェローナ市民たち。両家の親族。仮装舞踏会参加者、門衛、夜景、従者ほか。
●口上役
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【プロット】
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口上 9頁
~世界観と物語の概要を説明。いがみあう二家と恋人二人のこと。
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第一幕
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第一場 ヴェローナ街頭 11頁
~キャビレット家の人々、領主。キャビレット家の宿敵・モンタギュー家の嗣子ロミオ登場。
第二場 同じ所。街頭。28頁
~若い公族パリスへの縁談。さりげなくキャビレットは自分の娘を推す。キャビレットは使用人に宴会招待客リストを使用人に渡し声をかけて回れと命じるのだが文盲だ。そこにたまたま通りかかったのはロミオとその従兄弟。ロミオが宿敵の家の嗣子とは知らずにリストを読んでもらった。リストにはロミオと交際しているロザラインもくる。従兄弟に焚き付けられ、宴席に紛れ込むことに。
第三場 同じ所。キャビレット邸内の一室。36頁
~ジュリエットを含めたキャビレット家女性陣紹介。夫人が娘に縁談を勧める。
第四場 同じ場所 街頭。44頁
ロミオとその友人たちが、宿敵キャビレット家の仮面舞踏会に忍び込むべく、集まっていた。そして若さゆえの恐れ知らずから同家に乗りこんでゆく。
第五場 同じ所。キャビレット家の広間。52頁
舞踏会場で、ロミオはジュリエットに出会い一目ぼれ。しかしキャビレット夫人の甥が、ロミオに気づき、当主に注進する。だが当主はロミオの評判の良さを耳にしており、無用の揉め事を避けよと命じた。当主としての度量、若造との違いを示す。ロミオはジュリエットにダンスの相手を頼む。舞踏会の終わりに、二人は身内との会話から、それぞれ宿敵の子だと悟る。
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第二幕
口上 65頁
~ロミオとジュリエットが互いに一目ぼれしたことを告げる。
第一場 ヴェローナ。キャビレット家の庭園の壁に沿った小道。66頁
~恋に惑わされたロミオ、友人二人がその姿を見失う。
第二場 同じ所。キャビレット家の庭園 70頁
~有名な、恋人二人が、バルコニー越しに愛を語り合う場面。プロポーズして駆け落ちの約束をする。
第三場 同じ所。修道士ロレンスの僧房。85頁
~ジュリエットとの結婚をする旨、立会いの神父になって欲しいとやってきたロミオ。前の恋人を忘れ、ジュリエットこそ伴侶たる、といい切るロミオに、ロレンスは半ば呆れつつ受容する。
第四場 同じ所。街頭。90頁
~ロミオの友人・ベンヴォーリオとマーキューシオが立ち話をしていると、ロミオが現れた。昨夜はどこにいたのだと尋ねるが、ロミオははぐらかす。他方、ジュリエット付きの乳母と、その乳母の部下である下男ピーターが登場。マーキューシオは領主一門で人を見下すところがある。乳母を老いた淫売呼ばわりして怒らせる。ロミオはうまくなだめて好感をもたれる。乳母はジュリエットのメッセージ・結婚承諾を伝える。
第五場 同じ場所。キャビレット家庭園。105頁
~乳母はジュリエットに密会の件の報告をする。乳母は、ジュリエットに、ロミオは宿敵の御曹司ゆえに諦めるように告げるのだが、反対すると令嬢は逆に燃え上がる。結局、駆け落ち結婚を決意。
第六場 同じ場所。ロレンスの僧房。110頁
~ロミオとジュリエットがやってきた。ロレンスが式を始める。
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第三幕
第一場 ヴェローナ。街頭。115頁
~ロミオの友人二人の会話。領主一門のマーキューシオはロミオの従兄弟ベンヴォーリオが短気なのが欠点だと評した。そこに対立するキャビレット家の夫人の甥ティバルトがきて喧嘩になる。ロミオがやってきて、罵倒を浴びせるのだが、ジュリエットと密かに結婚したので、相手にしない。馬鹿にされたと受け取った相手が、逆上。今度はマーキューシオが矢面に立って、ティバルトの剣に衝かれて絶命する。ティバルトはさらにロミオに襲い掛かる。友人を殺されたロミオが返り討ちに。市民が騒ぎ出す。そこへ領主一行、対立する両家の当主夫妻が駆け付ける。ロミオ逃亡。ロミオの従兄弟が残って、騒ぎの経緯を説明した。領主がその場で判決を言い渡す。
第二場 キャビレット家の庭園。129頁
~乳母がジュリエットに喧嘩の経緯を話し、ロミオが追放処分となったことを告げた。
第三場 ロレンス神父の僧房。140頁
~神父から判決内容を聞いたロミオは、内縁の妻となったジュリエットとの別れを嘆く。そこにジュリエットの乳母がやってきて、自暴自棄になりかけたロミオを諌める。神父はロミオが追放される前に、密かにジュリエットに別れの挨拶をしてくるようにいう。そして、自分が仲介し、領主・両家に取り成すという。
第四場 同じ所。キャビレット家の一室。152頁
~キャビレット家では夫人の甥の喪中だ。領主一門の若者パリスが弔問にくる。喪中なのだが、夫人はジュリエットの相手にパリスを望み、素早く式の段取りを告げる。
第五場 同じ場所 キャビレット家の庭園。155頁
~ロミオとの名残を惜しむジュリエット。そこに両親がやってきて、パリスとの結婚を迫る。しかしジュリエットは拒否。
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第四幕
第一場 ヴェローナ。修道士ロレンスの僧房。173頁
~ロレンスの元に、鞘当て役パリスがやってきて結婚の相談。ジュリエットもやってくる。パリスが結婚を切りだす。どうにも断れない雰囲気だ。困ったジュリエットのためにロレンスは一計を案じる。仮死状態にする薬をジュリエットに飲ませ、墓所に納められたところで、ロミオと駆け落ちするというものだ。
第二場 同じ所。キャビレット家の一室。182頁
~両親と乳母がいる。パリスとの結婚準備は進行している。ジュリエットは何食わぬ顔を装っている。
第三場 同じ所。ジュリエットの部屋。190頁
~結婚式を翌日に控えて母親が見舞ってくる。ジュリエットはいよいよ仮死の薬を飲み乾す。
第四場 同じ所。ジュリエットの部屋。193頁
~結婚式当日。乳母と両親、続いて花婿になるはずのパリスが訪ねてくると、仮死状態となったジュリエットを発見。結婚式は一変して葬式になった。宴席に雇われた楽士たちはやりきれない。
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第五幕
第一場 マンテュア街頭。205頁
~従僕バルサーザーが、主人のロミオに、ジュリエットの死を告げにきた。絶望したロミオはジュリエットが眠る墓所で毒薬を仰ごうと薬屋からそれを買う。
第二場 ヴェローナ。修道士ロレンスの僧房。211頁
~修道士ジョンが、ロレンスに、行き違いがあってロミオに駆け落ち計画を記した手紙を渡せなかったことを告げる。
第三場 第三場。同じ所。その場所にキャビレット家代々の墓所。214頁
~恋敵パリス伯爵がジュリエットの喪に服していると、遺骸の横で死のうと現れたロミオと鉢合わせになった。ロミオは阻止されたため斬り合いとなって伯爵を殺害してしまう。ロミオは納骨室に入り仮死状態のジュリエットの横で毒杯を仰ぐ。そこに、事情を説明すべくロレンス神父が駆け付けたのだが一足遅かった。墓前に控えていたロミオの従者に仔細をききロミオの死を知った。そこで、ジュリエットが目覚めて良人オの服毒を悟る。すると、夜警たちがやってきた。ロレンスが身を隠す。隙をついてジュリエットがロミオの短剣で自決してしまう。夜警たちが領主に事態を報告。領主、モンタギューとキャビレット両家の人々が墓所にやってくる。ロレンスが現れて経緯を説明。――この恋は両家の仲違いをやめさせるために神のおぼしめしだと説明。親族二人を失った領主にも促され、対立する両家はついに和解した。(236頁 了)
※ シェークスピア『ロミオとジュリエット』平井正穂/訳 岩波文庫1988年 より




