読書/『水木しげるの世界妖怪事典』 ノート20161027
『水木しげるの世界妖怪事典』感想文
●水木しげる『水木しげるの世界妖怪事典』東京堂出版1985
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【概要】
水木しげるといえば、『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な妖怪漫画家だ。私は、この人が妖怪に関するいくつかの関連本・資料集をだしているのを知っている。本書もその一つである。見開きにした本文にイラストが添えられている。本文8-187頁。
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【内容】
レブラカーン、ケンタウロス、ヴォジャノーイ、蝶化身、ゴルゴーン、セイレーン、ラミアー、グラウコス、グリュフィン、セント・エルモの火、ギロ、パンサー、小人、魔女、ラルヴァ、狼男、モス、ハールシンギ、ポルター・ガイスト、嵐の精、食屍鬼。インクブス、コーボルト、「死の池」の精、ドイツの怪竜、土精ブッツ、ケースマンテル、歯痛殿下、メリュージーヌ、毛むくじゃら、スプリガン、ゴブリン、樫男、デュルガー、ヤレリー・ブラウン、エンソン、シーブ、ボギー、青い半ズボンの老人、からかい悪魔、ムリアン、どくろのトミー、ブロラハン、ウリシュク、クルマウリス、ファハン、ビアニー、妖精、ラナンシー、エジン、メロー、バスハ、クエレブレ、フライング・ダッチマン、水男、ロシアの悪魔、ヴィイ、ドモヴォーイ、レーシィ、ボレヴィーク、ウーストレル、人狼、ドラキュラ、フォービー、水魔、サイレン、夜叉マラ、黒小人、カルマ、水精ネツキ、僧魚、ジャイアント、ズウー、クルピー、鳥人、アフリカの妖精、ゴモラー、プート、水牛間、ベータラ、石女、百頭、妖精の王様、山びこサナーネ、蘭になった女、山の精と海の精、ヴェトナムの稲の精、ソンコイの竜、竜馬
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【所見】
引用参考文献に、ボルヘス、ゲレロ共著『幻獣辞典』晶文社1974があがっている。南米の文豪ボルヘスが著したこの妖怪資料集には、日本の八岐大蛇まで紹介され、現在に至るまで、この手の資料集の基礎になっている。妖精の系統だった分類に関して、当時の日本ではまだなされておらず、羅列しただけという感じだ。しかし入門書としては親しみやすい。
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ノート20161027




