読書/富田三喜生監修・小谷野博著 『図解雑学 精神分析』 ノート20161101
『図解雑学 精神分析』 感想文
●富田三喜生監修・小谷野博著 『図解雑学 精神分析』 ナツメ社2001
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【概要】
裏書き/精神分析凛とは、19世紀末にフロイトにより創始された学問です。精神医学の臨床に根差した学門であり、20世紀の様々な学問に大きな影響を与えた学門です。/現在では、脳の科学としての精神医学にシフトしていることもあり、かつてほどの隆盛はありませんが、臨床精神科医療や臨床心理学の世界においては、理論的支柱として、現在でも必要不可欠の存在です。本書では、この精神分析理論について、誕生するまでの経緯から、フロイト自身がどのちょうに理論を構築していたのか、その中身とはどのようなものだったのか等について、具体例を挙げながら、わかりやすく解説していきます。/また現在の精神療法にどのように取り入れられているのかについても言及しています。
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【目次】
第1章 精神分析とは何か 11
第2章 精神分析が誕生するまで 35
第3章 フロイトの精神分析理論 81
第4章 フロイトの精神分析療法 139
第5章 フロイト以降の精神分析 186
第6章 現代の心の病との関わり 227
索引 251
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【所見】
興味深いところでは、「ねずみ男の症例」173-183がある。幼少期の性的な妄想と罪悪感からくるトラウマが尾をひいたヒステリー症状とその治療過程を示したものだ。トラウマ関連事項としては、第6章のなかで、心的外傷後ストレス障害「PTSD」についても触れている。
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