読書/島崎藤村 『千曲川スケッチ』 ノート20161107
島崎藤村 『千曲川スケッチ』 感想文
島崎藤村『千曲川スケッチ』1912年
●朗読・江守徹 新潮社2004 CD2枚
●青空文庫
【概要】
長野県小諸に、木村熊二という明治人が、クリスチャン系の学校・小諸義塾を創設。
1899(明治32)年、島崎藤村は招かれて教師として赴任した。城址・懐古園とその周辺にある町屋、近郊農村、よくでかけた鉱泉・中棚荘のことに風景や人物をこと細かに描写している。私小説というか随筆というか、紀行文に近いかもしれない。
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【目次】
序
その一
学生の家
鉄砲虫
烏帽子山の牧場
その二
青麦の熱する時
少年の群
麦畠
古城の初夏
その三
山荘
毒消売の女
銀馬鹿
祭の前夜
十三日の祇園
後の祭
その四
中棚
楢の樹蔭
その五
山の温泉
学窓の一
学窓の二
九月の田圃道
山中生活
山番
その六
秋の修学旅行
甲州街道
山村の一夜
高原の上
その七
落葉の一
落葉の二
落葉の三
炬燵話
小六月
小春の岡辺
農夫の生活
収穫
巡礼の歌
その八
一ぜんめし
松林の奥
深山の燈影
山の上の朝飯
その九
雪国のクリスマス
長野測候所
鉄道草
屠牛の一
屠牛の二
屠牛の三
屠牛の四
その十
千曲川に沿うて
川船
雪の海
愛のしるし
山の上へ
その十一
山に住む人々の一
山に住む人々の二
山に住む人々の三
柳田茂十郎
小作人の家
その十二
路傍の雑草
学生の死
暖かい雨
北山の狼、その他
御辞儀
春の先駆
星
第一の花
山上の春
「千曲川スケッチ」奥書
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【所見】
長野県を旅行中に、偶然、小諸の中棚荘をみつけた。休憩部屋につかいなさいと仲居さんに通されたのが、島崎藤村がよくつかっていた部屋だったという。その後も何度か泊まりに行ったのだが、どういうわけだか同じ部屋に通される。そういうわけで興味があった。千曲川スケッチには同旅館の名も記されている。大きな温泉宿で、檜材で組んだ湯船のある露天風呂には沢山の林檎が浮いていた。
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