表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう一度妻をおとすレシピ 第6冊  作者: 奄美剣星
読書
50/100

読書/カフカ「判決」 ノート20161027

【概要】

カフカの「判決」は1913年に発表された短編である。

ゲオルク・ベンデマン青年は、父親の店を切り盛りしている商人だ。2年前に母を亡くして以来、父親と2人暮らしをしていた。ロシアで商売をやっている友人がおり、うまくいっていないようだ。自分は順調なので、文通をためらうようになる。だが、意を決して、一か月前に恋人との婚約の件を記す。青年はその話を病床にいる父親に話した。だが父親は認知症になっていた。自分の部屋と寝台のほうが寝心地が良いといって、善意で交換したのに、おまえにはロシアに友人なんぞいないとか、婚約者・女の色香に迷って、自分や友人、店の経営まで投げ出した。その友人を呼び寄せて、店の経営を任せる。おまえは死刑だと喚き散らす。言い争いの末、青年は両親に感謝の言葉をつぶやき、橋から投身自殺した。


【所見】

カフカの『青年たち』短編・三部作は、欧州前近代的な家父長権をもった父親と、後継ぎ息子が激突していずれもこってんぱんにやっつけられる。本編も同じだ。――村上春樹が『海辺のカフカ』でオマージュしている。


*引用文献

フランツ・カフカ『カフカ小説全集4 変身ほか』白水社2001

~「判決」「火夫」「変身」の『青年たち』3部作といえるのだが、本書にはこれら収録されている。「判決」は38-52頁、全15頁。47×19字≒800字。原稿用紙30枚弱。


     ノート20161027

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ