表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕とお嬢様  作者: 剣狼
1/1

第一話

 俺の名前は関山秀一。昨日まで、少々貧しい高校2年生だった。

中学2年の頃に親が死んでそれから3年ずっとアルバイトをしながら学校にいっている。

事が起こったのは昨日、2月14日バレンタインの日だった、学校の帰り道。今年もカバンの中にはチョコが無かった。


家に帰ったら誰もいない家に灯りが付いていた。

家にいたのは中学からの友達、姉川龍彦、姉川財閥の次期社長だ。

「おかえり~」

「当たり前のように不法侵入するのそろそろやめろよ」

「いいじゃないか中1からの付き合いだろ。」と付き合いの長さで不法侵入を正当化しようとする龍彦。

「付き合いの長さは関係ないと思うが…」

「まーそれは置いといて、今回は秀一にいい知らせがあってきたんだ。」

ついに置いとかれた。

「不法侵入までして知らせたいことってなんだい?」

「実は明後日家で僕の誕生日パーティーをするんだ。それで秀一を招待しようと思って。」

確か龍彦の家のパーティーって色々な業界のお偉いさんが参加してたよな。

「俺なんかが行っていいのか?」

「いいに決まってんだろ秀一は俺の親友だぜ!」

相変わらずこいつはこっ恥ずかしい事を平気で言うな。

「ありがとな、ありがたく行かせてもらうよ。」

「じゃー2月16日土曜日の10時に駅前の金の銅像待ち合わせな。」

「了解。服はこのままでいいのか?」

「いいよ家にパーティー用の服あるから、忘れるなよ。」

決まった、みたいに言う龍彦。

「分ってるって」

「じゃーまた明日」

用件だけ済ませたらさっさと帰っていく龍彦。

「たく相変わらずだな。」

龍彦が帰って飯を食ったらすぐに寝て、俺の今年のバレンタインは幕を閉じた。


 翌日、放課後帰りに龍彦に呼ばれて龍彦の屋敷にに来ていた。

「相変わらずでけーなー」

龍彦の家は日本屈指の財閥で電気機器の会社だ家にある電気機器は全部、姉川財閥の製品でどの家庭にも姉川製品の物は必ずあるような会社だ。

「お待ちしておりました。」

この人は姉川家のメイドさんでリーナさん何度聞いても年齢は教えてくれないので見た目で、25歳くらいだと認識している。

「こんにちはリーナさん。」

「お部屋で龍彦様がお待ちです」という話をしながら、屋敷の中に入って行く俺とリーナさん。


「失礼いたします。秀一さまをお連れいたしました。」

いつものように、俺を部屋に送ったらすぐにリーナさんは退出した。

「ありがとう」とかるく礼を言いながら俺の方に来る龍彦、いつもと違って白いタキシードを着ている。

「どうだい、明日のパーティーに着る服なんだが?」

「よく似合っているよ、さすが主役だ!(服が似合うに主役は関係ないと思うがでも本当に似合っている)」

「ありがとう。次は秀一の番だね。」

「秀一くんいらしゃいざます。」

この人は龍彦のお母さんの真紀子さん。いまどき珍しいザマスおばさんである。

「おじゃましています。」

「お好きな服を選んでいいざますよ。」

と言われながらも一番地味なのを選んだ俺はすぐに採寸をしてもらいすぐに家に帰った。龍彦のお母さんは少し苦手だ。


 翌日、龍彦のパーティーの日朝9時50分駅の金の銅像の前やけに人が群がっている。

「おはよう」と人混みの中から龍彦の声がするよく見ると人たちが見ているのは白塗りのリムジンだった

「なんで俺を迎えるためだけにあんな車を…」

頭を抱える俺。

「いや、秀一だけじゃなくて、もう一人…。やっといらっしゃった。」

視線の先にいるのは黒髪に透きとおるほど白い肌をした、見てすぐわかる美少女だった。

「おはようございます。本日はお招き頂きありがとうございます。姉川龍彦様、そちらのお方は…?」

と僕を見る綺麗なお嬢様。

「俺、いや僕は龍彦の友人で関山秀一です。よろしくお願いします。龍彦この人は?」

「この方は本能寺麗那さん。本能寺財閥のご令嬢だ!」

本能寺財閥といえば服などの着衣物をたくさん出してる会社で、姉川財閥と並んで立つ日本屈指の財閥だ。

「お車はこちらになります。」と後ろから出てきたリーナさんに案内される一同。

 

[車の中]

それにしても、これだけすごい面子の中だと僕の居場所がない。

「今日雪那さんは一緒じゃないんですか?」

と龍彦は知り合い同士でしかできなさそうな話を切り出しやがった。

「ええ、雪那ちゃんは、明日から通う学校の下見に行ってから来るって言ってたわ。」

「雪那さんって言うのは麗那さんの妹さんですか?」

「ええ。明日からあなた達と同じ学校に通うからよろしくお願いね。」

「は~い、分かりました。」(まだ会ったことも無いんだけど~)と言う話をしているうちに姉川家の屋敷に着いた。(結局麗那さんって何歳なんだろう?)


[屋敷]

「秀一、僕は今から麗那さんを母さんの所に案内するけど一緒の来るかい?」

(わざわざ、こっちから真紀子さんに行きたくね~)

「俺は庭をぶらぶらしとくよ!」

龍彦の家は洋式で初めてきたときは庭で迷子になった~、と昔のことを思い出していると、庭の木の下で足を、押さえて座り込んでいる女の子がいた。

「ね~君大丈夫?」

女の子に近づいて手をさしのべたら、その女の子の顔がとても綺麗だと思った。

「きれいだ」と思わず声が出てしまった。

女の子は銀髪で小柄な女の子だった。

「ありがとうございます。そこの石に躓いてしまって。」

秀一は腰を下ろし、背を見せる。

「さー乗って屋敷の中まで連れてくから。」

「いえ流石に見ず知らずの人にそこまでお世話になるわけには」と遠慮する女の子。

「怪我してるんだから、遠慮しなくていいよ。」

「では、遠慮なくよろしくお願いしますわ。」

そう言って銀髪の女の子を僕の背中に乗せる。

これを回りが見たら誘拐犯に見えるだろう。

何てことを考えていたら玄関に着いた。

玄関には真紀子さんと麗那さんと龍彦がいた。

「あ、お姉さま」(え、この子もしかして…)

「どうしたの、雪那!?」麗那さんがとても心配そうに近寄ってくる。

「お庭の石に躓いてしまって、足を痛めてしまいましたの。」

「秀一様この度は妹がお世話になりました。」

とても礼儀正しく謝る麗那さん、それだけ雪那ちゃんが心配だったんだろう。

「そんなのいいですよ。それより龍彦、この子を休ませる部屋を借りていいか?」

「うん、じゃあ2階の奥の部屋を使っていいよ。」

そう言われて秀一は雪那ちゃんを連れて2階に行く。


[部屋]

手当が終わて会話をしようと思ったがずっと会話がない、(ここは男の俺から会話を始めよう)と思った秀一。

「雪那ちゃんだよね?」(当たり前じゃないか俺は何を聞いてるんだ)⇐頭がパニックになって自分で何言ってるのか分からない。

(でもまさかここまで小柄な子が同級生とは思わなかった。)

「あ、はい」

「確か明日から金成高校に転校だよね?」

金成高校は俺や龍彦が通う学校である。

「はい、確かに。」

「実は僕も龍彦も同じ学校なんだ、俺は2年3組の関山秀一、よろしく。」

「よろしくお願いします秀一さん。」と当たり前のような挨拶つをする2人。

「そろそろいいかい?パーティーが始まるよ」とドア越しに話しかけてくる龍彦。

「分った、今行く。雪那ちゃんはどうする?」

雪那の足に気を遣う秀一。

「私はもう少し休んでいきますわ。」

「じゃあまた、後で」と手を軽く振りながら部屋を出る秀一「ええ」と雪那も軽く手を振る。

「秀一よくあそこまで雪那ちゃんに気に入られたな。」

そう笑顔で話す龍彦。

「そんな事ないって!(まあ気に入ってもらえたら嬉しいけど)」

そんなことを話2人はパーティー会場に向かう。


[パーティー会場]

すごい顔ぶれだ総理大臣に警視総監にソ〇ーの社長、流石は姉川財閥だすごく場違いな気がする秀一に最初に話しかけたのは麗那さんだった。

「雪那ちゃんの様子はどうでした?」

と言って怪しげなな笑みを見せる麗那さん。


それからパーティーの終わりが近づいたころ、なんだか周りが慌ただしくなってきた。

「侵入者だそうだ!」

周りの招待客が、話していた。

「本能寺家の娘が狙われてるそうだ!!」

警察関係者が、話しているのが聞こえた。

(2人は何処に!!?)秀一は周りを見渡すが2人の姿は何処にもない

「おい、龍彦!麗那さんと雪那ちゃんは何処にいる!!」

慌てて傍にいた龍彦に居場所を聞いた。

「雪那ちゃんはまだ来てない、麗那さんは雪那ちゃんの様子を見に行ったよ。」

それを聞いた秀一は、急いで部屋に向かった。

『「やめてお姉さま、どうして」「いいじゃない雪那ちゃん」』

2人の声を聞いて秀一は(なにをしてるんだろう???)と思いながらドアを開ける

中を見て秀一は唖然とした。なぜなら…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ