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パンデミック  作者: 赤い猫
2/2

Prologue.θ


〜1975年〜




ロシア科学アカデミー・シベリア支部の当時、副支部長と第5局長をつとめていた【スノルフ・オルゲイ】と同じくシベリア支部、第3局長と科学研究第2室の室長を勤めていた【リラ・オクチノフ】の子等が入学していた学校で立てこもり事件がおきた。警察側は学園長、教師1名、そして彼等の子どもがこの事件に関与していたと発表した。


その発表を聞いたスノルフとリラは学校に抗議をしたが学校側は警察の承認なしに事件の事は話せないという姿勢をとり続けた。

その当時二人が研究していたのがエボラウイルスに関わる研究だ。その研究途中で偶然発見したのが(yS-36ν)型のウイルスだ。彼らはそのウィルスを無断で持ち出すという問題を起こした。


後にわかった事だが、公に公表される事はなかったこの事件は、自衛隊、警察、民間の防衛局などが駆り出されウイルスが漏れる事のないように迅速に動いた結果であることを。


二人はそのウィルスで警察相手に抵抗しようとしたのだ。そのためにウィルスの培養槽が必要なため培養槽の制作に取り込んだ。が、ウィルスの培養槽制作中に警察が立てこもりに二人の子供は関与していなかった事と真犯人を逮捕したと同時に発表したのだ。


二人は子どもを迎えに行き警察とも和解し事はすんだはずだった。あとは研究所から持ち出したウィルスを返せば何事も無かった事にできたはずだった。



一本の電話がスノルフにかかってきた。一緒にウィルス研究している所員からだった。


「培養槽制作中にyS-36vが奪われた…」


一瞬にして頭の中を電気が駆け抜けた。それは予期していない最悪の事態、いや、予想しうる最悪の事態だった。


すぐさまウィルスを保管していた研究ラボにリラとむかった。黒煙を撒き散らしながら薬品などが焼ける臭いとともに赤々と燃え上がる火が研究ラボを飲み込んでいた。


「嘘だろ、誰が…」


これも予想していない事態だった。頭が整理できない。割れそうに痛い。


「リラ、大丈夫か。まず落ち着け、ん?リラ、リラどこだ、………リラ」


予想してない事だ。いったいどれほどの予想してない事がおこるのか、もはやスノルフの頭では考えれない程追い詰められていた。意識が無くなる直前に霞む目で燃え上がる炎のまえに立つリラが見えた。スノルフは意識を失い倒れこんだ

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