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第7話:初仕事

俺とプエルは町に着いたら、すぐにクロームハウスに向かった。

「遅いぞ!二人!!もっと早く来れんのか!」

クロームハウスに着いてすぐガイルから怒りの言葉をもらう。

「仕方ないでしょ?どっかの小さい少年が大剣でレンホウの体を切り刻んじゃったんだから。ねぇ?」

プエルが意地悪そうにガイルに言う。

するとガイルは

「仕方あるまい。つい本気になってしまったのじゃから」

軽く開き直ったようにも聞こえたが俺は気にせず

「そんなことより、仕事やらないのか?お二人さん」

「あ、忘れてた。こんな子供に向きになるなんて」

「わしは子供ではない!」

(いいから、早く受付に行け!)

俺はそう言いたかったが、最低クラスの俺が言っても意味が無いと思い言わなかった。

喧嘩が終わりプエルが諦めたように受付に行く。

「なんか仕事ありますかぁ〜?」

(ほれみろ。そっちが子供ではないか・・・)

ガイルが囁く。

「番号と名前。後、受けるクラスを言ってください」

「クローム番号1538。プエルです。それと、仕事のランクはCで♪」

子供のような喋り方だが、あえて言わなかった。プエルはキレると怖い!それはこの間わかったことだ。

「承りました。それでは仕事を探すので少々お待ちください」

受付の男はプエルを見て言う。

「そういや、仕事を受ける時は受ける人数とかは言わないのか?」

「そういうことはクライアント。つまり依頼主に直接会ってから言うんじゃよ」

珍しくガイルが説明してくれた。

「仕事が見つかりました。〈金塊の採掘〉・〈希少動物捕獲〉・〈コレグ山の伐採禁止運動〉がありますが、どれにするのですか?」

「採掘に捕獲に禁止運動・・・。ずいぶんバラけたわね」

「うむ。どれをやろうにもFクラスがいるとすべてが大変じゃ」

ガイルがまた皮肉を言ってくる。

俺は(我慢しろ俺・・・。たががガキの言ってることだ・・・!!!)

と、自己暗示をかける。

「カンタンな所で捕獲にする?」

「そうじゃの。捕獲ならこやつも手伝えるじゃろ?」

「お決まりになられましたか?」

「はい。希少動物捕獲の依頼をやらせていただきます」

プエルが力強く言う。

「承りました。では、町の東端にある。屋敷に行って下さい。クライアントの家はそこですので」

「わかりました。じゃ、行こレンホウ。ガイル」

プエルがそう言うと、俺とガイルは

「「あぁ。わかった。すぐ行く」」

と言い、クロームハウスを出てクライアントの家に向かった。


「おわ〜。でっけぇなぁ!」

俺はクロームハウスより大きい屋敷を見て驚いていた。

「そりゃ、ここはレーヴェルシティ1大きい屋敷だもん♪」

プエルが自慢気そうに言うが

「ここはそなたの家ではないじゃろプエル」

とガイルがつっこむ。

「しかし変じゃ。何ゆえ希少動物捕獲のクライアントがこの屋敷の主人なのじゃ?」

「いや、まだ主人って決まったわけじゃないでしょ・・・」

今度はプエルがつっこむ。

大きな門が開きガードマンが二人こっちに来た。

「この屋敷に何の用だ?用が無いなら立ち去れ!」

ガードマンは傲慢な態度で聞いてくる。

「あたしたちは〈クローマー〉です。クライアントに会いたいのですが?」

「そうじゃ。早く通せ!図体だけがでかい馬鹿者どもめ!」

と、プエルとガイルが強気で言う。

するとガードマンは

「し、失礼しました。まさかクローマーの方々だったとは!すぐお通しします!!」

(なんでクローマー?・・・あ、クロームをする人だからクローマーか。納得)

おれは1人で納得していると、

「早く来なよ。レンホウ〜」

プエル達はガードマンに連れられて奥に進んでいた。

「はいよ。すぐ行く」


屋敷の中の一室で待っていると、1人の女の人が出てきた。

「わたくしがクライアントざます。オ〜ッホッホッホッホ!!」

(うわ・・・。ざますって使う人いんのかよ?キモイな)

俺は口には出さず頭で思っていた。

「早速仕事の話に移りたいのですが」

プエルがそう言うと

「そうざますね。あなたに捕獲してもらいたい希少動物は〈アポス〉ざます」

「アポス?それはいったいどういう動物なのですか?え〜と・・・」

俺は名前を言いたかったが聞いていないからわからなkった。

「申し送れたざます。わたくし、チフレと言うざます」

「ではチフレ婦人。アポスとは?」

俺は質問をした。

「アポスとは、とても臆病な動物ざます。外見的特長は体色が黒、手足が赤、顔は白と、とても変わった色をした動物ざます。主な生息地域は草原や湿地帯に多く生息していたざます。もう今となってはハスク草原にある隠れ家にいるだけになってしまったざますけど」

「なるほど。それで我らに依頼を頼んだということじゃなご婦人」

ガイルが納得したような口ぶりで言う。

「そうざます。ですから、わたくしはその動物を集め繁殖させまた増やそうと考えているざます!!」

(なるほど・・・。正当な理由があるわけか)

俺が考えている時に

「わかりました。この仕事。請負ましょう。私とレンホウ。そしてガイルが」

プエルが立ち上がって言う。

「おぉ・・・!!ありがたいざます。では、頼むざます!」

「「「お任せを」」」

三人でそう言うと屋敷を出て草原へ向かう。

だいぶ歩いて、俺たちは、ハスク草原に来ていた。

「さて、見つけるまでが一苦労じゃな」

「そんな時のために練習していた魔導があるよ♪」

(そっか、魔導を使えば案外楽に・・・)

俺がそう思っている時に

「・・・〈ブルー・レスト〉!!!」

プエルが言霊を発した瞬間!俺とガイル。そしてプエル。さらには上空を飛んでる鳥までもが光りだした。

「なんの力じゃ?」

「〈光〉よ。力を生き物だけに留めたの。だから、アポスもすぐに見つかる・・・。あぁ〜!!!」

力の説明中なのにプエルが叫んだ。

「見て!!あれがアポスじゃないかしら?黒と赤と白!間違いないわ」

「そのようじゃな。レンホウ!捕まえにいくぞ!!プエルは〈身体強化〉を!」

そうガイルが言って、俺とガイルは目標向かって走り出した。

「オッケ〜♪任せて!

能力変換〈脚力強化〉ブルー・レスト!!」

プエルが後ろで言霊を発すると体が軽くなり普通の2倍速く走れるようになった。

「さすがプエルじゃ。いくぞレンホウ後ろから回り込め!」

ガイルの言葉に従って俺は後ろに回りこみ、アポスを捕らえることに成功した。

「こいつがアポスか〜。犬と狐が合わさったみたいだな」

俺はアポスを見ながらいった。そして、捕まえてから数秒後。体が重くなった!

「まぁ、もう必要ないでしょ?身体強化」

プエルが術を解いていた。

「まぁ、Cにしては簡単じゃったな」

ガイルがそう言うと、空が突然暗くなった!

「なんだ?」

俺は空を見上げて呆然とした。推定75mの竜が降りてきたのだ!!!

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