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第5話:魔導習得

「レン・ホウ様登録が終了しましたので、こちらにお越しください」

「ほら!レンホウ。早く!!起きて!」

俺はいつのまにか寝ていた。

「んあ?なんだよ?」

俺は寝ぼけながら言う。

「いいかげんに起きなさい!!!・・・殺すわよ?」

(う・・・このプレッシャー!聖そっくりだ!)

俺はプエルと聖の性格が少し似ていると思った。

「わかった。すぐ行く」

俺は眠たい目をこすりながら受付に行く。

「どうぞ。これがあなたのクローム用の携帯電話です」

受付の男は番号(8403)付きの携帯を渡してきた。

「なんだ?この番号?」

「これはあんたのクロームナンバー。この電話に依頼が入ってくることもあるわ」

プエルが親切に説明してくれた。

「入ってくることがある?どういうことだ?」

「大体はここに来て依頼を確認していくの。」

(なるほど。納得)

俺がプエルと話していたら、受付の男が話を割って入ってきた。

「レン・ホウ様のクラスはFですので、〈手伝い任務〉しかできません」

「手伝い任務?」

俺は男にではなくプエルに聞いた。

「手伝い任務ってのは、子供のお守りとかのこと」

「しょぼ・・・」

俺は気落ちした。

「最初は誰でもそんなものよ」

プエルが慰めてくれる。

「けど、あんたにはCクラスの任務を最初に見せるわ。付き添いならクラスは自由に選べるの」

「付き添いって誰の?」

「あ・た・し♪」

プエルはにやりと笑ってこっちを見る。俺は寒気がした。

「プエルもクロームなのか?」

俺は、そうじゃないほうがいいと思いつつ聞いた。

「あたしは、Cクラスよ」

「へぇ・・・」

俺は微妙な返事を返した。

「まぁ、いいわ。とりあえず、あんたの剣の訓練をしないとね!」

そういって、プエルは外に出て行く。俺も後に従った。


街中を歩いてると、プエルが携帯を取り出した。よく見ると、番号が書いてある。クローム用の携帯だろう。

「あ、〈ガイル〉?あたし。ちょっと、トルナ草原に来て?」

プエルは〈ガイル〉という奴に電話をかけていた。

(トルナ草原って、俺が倒れてた草原だよな・・・)

俺が、思い出してる時にプエルが話し掛けてきた。

「そういや、あんた〈レヴェル人〉じゃないのよね?じゃ、〈魔導〉も・・・しらないんだよね?」

俺はうなずいた。

「はぁ〜・・・これは前途多難ね〜・・・」

プエルは大きなため息をつく。そう話している間に俺たちは町を抜け草原に来ていた。

(ここがトルナ草原・・・)

「もうそろそろガイルがくるはずだから、それまで・・・」

プエルが独り言を言っている。

「!そうだ!!〈魔導式〉を書いておきましょう」

(またわけがわかんねぇ単語が・・・)

そう思っていたら、プエルが俺のもとに近づいてくる。

「レンホウ、腕出して」

「腕?あぁ。ほら」

俺は片方の袖をまくり腕を出す。

「ちょ〜っと痛いけど、我慢しなさいよ?男なんだから」

「・・・は?それどういうこと?」

俺が聞いているのにプエルは無視している。

「今この者に新たな力を、偉大なる第8賢者クリスの名において誓う」

プエルは静かな声で言う。

(クリス?お前はプエルだろ?)

そう考えていたそのとき!

プエルの指が血のように赤くなっていった。

「このままにしててね。腕」

プエルがそういうと、俺の腕に赤くなった指で文字なのか記号なのかわからないものを書いた。

「!!!!」

俺の腕に激痛が走った!俺は激痛すぎて声も出なかった。

「ふぅ・・・これでおしまい♪」

プエルが俺の腕に書くのを止めたとたん腕の痛みが消え、焼けるような熱さになった。

「剣の訓練が終わったら魔導も教えてあげるわ」

気楽そうに言うが、そのときの俺は焼けるような腕の痛みが残っていて返事が出来なかった。

そんなことも知らないでプエルは笑って

「ほら、しっかり!!」

と言う。

(いてぇよ・・・!!こんなのでホントに魔導とやらが使えんのか!?)

俺が思っていた時に、1人の少年(子供)が近くにきた。

「あ、ガイル待ってたよ♪」

俺は腕の熱さが消えてその少年を見た。そして

「こいつがガイル?」

俺は軽く馬鹿にしたように言った。するとプエルが

「そうよ。この子がガイル。レンホウの剣の師匠よ」

「はぁ!!?」


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