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第3話:クローマー

いまだに、長い沈黙が続いている・・・

(そういや、この世界の仕事ってどうなってんだ?)俺がそう思った矢先にプエルが口を開いた。

「そういや、レンホウ。あんた仕事はどうするの?」

「どうするの?っていわれてもどんな仕事があるんだよ?」

俺はどんな仕事があるのか知りたかった。

「そうね〜。〈炭鉱堀〉・〈ハンター〉・〈殺し屋〉・・・」

(ちょっと待て!!殺し屋!!?それ仕事か!!?)

俺は口に出そうとしたが、言わなかった。

「そうだ!才能の問題もあるけど、〈クローム〉は?」

「くろーむ?なんだそれ?」

「簡単に言うと請負人かな?当事者ができないしごとを変わりにやって報酬をもらう仕事」

そのときの俺は、この仕事が危険という事に気づいていなかった。

「なんでそれだけなのに才能がいるんだ?」

「この仕事って結構ハイリスクなんだよね・・・。竜討伐やらなにやらがあるし」

(この世界には竜がいるのか・・・興味深いかも)

「ん〜〜・・・じゃ、やってみるかな」

俺は、心のうちではやる気満々なのだが、そこを抑えて冷静に話す。

「よし!キマリ!じゃ、登録だね。クロームハウスに行くよ」

俺はプエルに従って外に出た。


「へェ・・・」

俺は外の景色に驚いた。俺がいた世界〈日本〉とほとんど変わらない普通の世界だったからだ。

「ほらほら、こっちこっち!」

プエルが俺の手を引っ張る。少し行った先には、大きな屋敷みたいな建物があった。

「ここがクロームハウス。どう?」

「どう?ってデカイな・・・」

この大きさは、俺の世界でいう、〈大富豪〉の屋敷みたいな大きさだった。

そう思っているうちにプエルが1人で中に入っていた。

「新しいクロームを登録したいんですけど〜」

プエルは受付の男に言う。よく見ると、男は生きていなかった。死人のような体・人形のような目。

俺はその男を見て、寒気がした。

その男は俺に、

「名前は?」

と聞いてきた。

「あっ。蓮崩です」

「レン・ホウ様ですね。承りました。所有武器は?」

感情が無い機械のようなしゃべり方で男は聞いてくる。

「所有武器?」

俺はなんのことかわからなかった。

(合剣って言いなさい。後で使い方教えるから)

プエルが耳元で囁く。

「所有武器は?」

男は聞いてきた。

「合剣です」

「承りました。登録が完了するまでお時間を頂きます。少しお待ちください」

「ふう〜。終わったわ。後は、少し合剣の訓練をして、それからあたしとあんたともう1人で仕事に行きましょう」

プエルが緊張している俺に言う。

「あぁ。わかった。頼むよ」

俺は登録が終わるまで何をしようか考えていたらふと、聖〈しょう〉の顔が頭に浮かんだ。

(聖・・・元気かな?)

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