表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/34

第15話:戦闘

扉を開けて見えたのは、だだっ広い廊下。鎧は横に並べられている。そして奥が見えない通路。

【左右対象シンメトリー】とはこのことをいうのだろう。

けれど現実はそうじゃなかった。

短い通路があり扉がなく柱を境に上り階段と下り階段がある。

そして、柱の前には10歳ほどの女の子が2人・・・

「なぁガイルこの屋敷の主人って・・・」

「奇遇じゃなわしも同じことが浮かんだ」

俺とガイルは口を合わせて

「「ロリコン?」」

「違います。私たちは魔導で動いている人形です」

一人の子供は感情がない声で冷静に話す。

「ここからは1人ずつで行ってもらいます」

俺達は意味がわからず頭に疑問符を浮かべた。

「じゃ、片方の階段を選べってことか」

「はい」

子供は優しく微笑む。俺はロリコンではないので興味がない。

「じゃ、わしは上りを行くぞ」

「じゃあ、俺は下りか」

俺たちは軽く手を合わせ無事を祈り一人ずつ子供の後に続いた。ガイルと子供はさながら幼馴染のデートのようだ。


階段を下りていくとそれこそ俺が思っていた通路が現れた。

「なんで2つの道があるんだ?」

俺は子供に質問をする。実際作り主に会って聞いてみたいほどだ・・・

「さぁ・・・。私はそのようなことは教えられていないので」

(なるほど・・・。最小限のことを教えるだけなのか)

俺は納得して歩いていると扉が見えてきた。

「どうぞ。ここからは私の案内は必要ありません。一本道ですので」

子供はそう言うと深々と頭を下げ、きた道を歩いて帰った。


俺は扉を開け部屋に入った。

この部屋はクロームハウスの昇格テストの部屋に似ている。

正方形の部屋だが唯一違うのは真ん中にある柱とそれに付いている部屋の端まで火炎球が届くであろう重火器。

(ここで一体何を?まさか拷問か!?)

俺がそんなことを考えていると部屋の天井についてあるスピーカーから声が聞こえた。

「ようこそお客人。私がこの城の主【デュノン・デル・シェル】です。これは私が楽しむための部屋です。お客人も楽しんでいただければ結構です」

(異常だな・・・)

俺がそんなことを考えていると奥の扉が開き人間より少し大きい(推定3m)人が出てきた。

「さぁ、お楽しみください」

「たく!能力変換・・・」

バチッ!!

強力な電磁音がして詠唱が途絶えた。

「言い忘れていましたが、この空間は魔導が使えませんので」

(先に言え!!)

俺は気分を切り替え、拳を握り敵に向かって走り出した。

敵は軽くそれを避け俺の腹に蹴りを繰り出す。

俺は蹴りを両手で受け止めるが敵はお構いなしに振りぬく。

俺は壁に叩きつけられそうになるが体を回転させ壁に足をつき、壁を蹴って敵の顔を殴る!

だが、違和感を感じた。まるで岩を殴ったような感触。俺は敵から出る殺気を感じ取りすぐに敵から降り後ろへ飛び退いた。

(なんだ!?こいつの固さは)

俺は不思議に思った。硬度・殺気・力。

どれも人間のそれよりはるかに高い。

「グゥオォォォ!!」

竜の如く唸り声をあげると地面を殴り、割った。

よくわからないがこれを好機と思い俺は顔面に飛び蹴りをしようと跳んだ。

が、敵はこれを予測していたのか跳んできた俺の足を掴み地面にたたきつけた!

「ゴハッ!なんつー力だ!」

俺は口から血を吐いた。背骨が折れそうだったが、これ以上くらえば危険!と判断し敵の手から脚を抜き壁に背中をつけた。

(魔導さえ使えればな・・・)

俺がそう思っていたらスピーカーから声が聞こえた。

「見るにたえませんな。お客人、スピーカーを壊してください。そうすれば魔導が使えますよ」

「本当か・・・?」

俺は敵の蹴り・拳をなんとか避けながら会話をする。

「本当です。スピーカーには私の魔導が込められていますからそれを」

ガシャン!!

俺はすべてを言い終える前に敵の肩に乗り上に跳びスピーカーを蹴り壊した。

「これでオッケー!トリス!」

俺は言霊を発し合剣を出し、大剣に変化させた。

「これで終わりだ!!」

引きずるように大剣を持ち敵に向かって走り、俺は敵の足を切り落とした。


敵は崩れるように倒れ灰になった。

「やっぱり人間じゃなかったか。」

途中から気づいていたが灰になったことで確信できた。

(それよりあの重火器はなんのいみがあったんだ?)

俺は考えながら灰の中から鍵を見つけ来たところと反対側に位置する扉をあけた。


ーーーーーーここからはガイルの視点ですーーーーーー

「やれやれ面倒な城じゃ」

わしはそう思いながら通路を進んでいく。

「あなたお年は何歳?」

「10歳だが・・・。それがなにか?」

女の子はわしに年を聞いてきたがそれ以外会話はなく扉の前にきた。

「では、これより先は一本道ですので」

「さっきも一本道ではないか」

「本来は魔導の罠が張り巡らしてあり迷路になるのです。多分さきほどいた人も同じ場所を通るのでは?」

わしは意味がわからなかった。そんなことも知らずに女の子は微笑んでいた。


扉をあけると円形状の部屋があった。すると奥の扉からいかにも武闘派という感じの男が出てきた。

「我が名はモース。さぁ、我と一騎打ちを」

モースと名乗る男は戦闘の構えにはいりわしを待っていた。

「ここでは魔導は使えん!無駄なことはやめて死ぬのも美徳だぞ」

「面白い!その自信打ち砕いてやろう!」

わしは拳を握り、構えそしてモースに向かって走り出した。

モースはそれに合わせるように拳を繰り出してくる。

(なるほど。これはレンホウでは避けきれん。こっちでなくて良かったのうレンホウ)

わしは紙一重でそれを避け腹に拳を数発。足払い。そして倒れたところに肘打ちを流れるようにたたき込んだ。

モースはそれで気絶したらしい。

「ふん!【GEIST】(ドイツ語で亡霊の意味)の破壊神。ガイルを甘く見たのが運の尽きじゃな」

レンホウには言ってないが、わしとプエルはSSランクのペア【GEIST】なのじゃ。この名前を出せばほとんどの人間は知っているというほど有名じゃ。

だが姿を見たものはいなく、それ故にGEIST(亡霊)と呼ばれるようになった。

そんなことはさておきモースの腰に付いていた鍵を奪いわしはその部屋を出た。

GEISTの読みかたはわかりません。

こんな話が読みたい。というのがあればリクエストを受け付けてます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ