第14話:二人
がんばって2日おきに更新してます。
「なぁ、なんで・・・」
「ん?何か言ったか?」
俺はガイルに言いたい事が言えなかった。
「いや、なんでもない・・・」
「そうか?」
この会話がずっと続いてる。
「プエルって両親いるのかな?」
俺はガイルに質問した。
「いるのではないか?呟くほどじゃからの」
(ガイルもあの言葉を聞いたのか?)俺はそう思った。
「なぁ、プエルの【家】って何処にあるんだ?」
「ここではないか!何を言っておるのじゃ?」
「そうじゃなくて・・・。ここに来る前の、生まれたときの家だよ」
俺はそこになにかあると思いガイルに場所を聞く。
が、ガイルは
「わからん。多分そこに手がかりがあるとふんでいるのじゃろ?」
と、あたかも俺の心を読んでいるかのように話す。
「血の痕をおって探すのもいいけど、時間がかかるしな・・・」
俺がそういうとガイルは
「そうか。それじゃ!」
と大声で言いだした。
「なんだよ!?大声出して」
「だから血の痕をおうんじゃ!!」
ガイルは真剣な顔で俺を見て言う。
「だから、時間がかかりすぎるだろ!!」
「ふふふ・・・」
ガイルは含み笑いをしている。怖い・・・
「わしの精霊はなんだったかな?」
(なんで軽く敬語になってんだ?)
「え〜と・・・。〈地〉だったっけ?」
俺は思い出すのに3秒ほどかかったが思い出すことが出来た。
「そう。だから、精霊に頼んで血の痕を追ってもらうんじゃ。来い!!」
そう言いガイルは外に出た。
俺はプエルをベッドに寝かせ外に出た。家の施錠もちゃんとして!!
『我に託されしは堅固たる地の力。我の命を聞き入れ我に従え』
ガイルがそう言うと小さい岩―――石と言ってもいいだろう―――を召喚した。
(ガイルが言うと違和感ねぇな・・・)
俺はそんなことを考えていると
『我が仲間プエルの血の痕を追え』
そう言うと岩は中空に浮かびながら俺たちを導いた。
歩いていくと町を出てトルナ草原に向かっていく。
「こんなに遠い所からプエルは歩いてきたのか・・・。
あの体で」
俺は驚くというより感心した。
「まだ歩くらしいな・・・。たくあの馬鹿者は我等に話せばよいものを!!」
ガイルが怒る。
草原をだいぶ歩くと暗い森に入り、森を抜けると崖があった。
「まさか・・・?ここ登るのか?」
「そうらしいな・・・。できるかレンホウ?」
「自信薄・・・だな」
俺たちのテンションは極端に落ちた。例えるなら、お笑いの有名人のネタの後に素人芸人が舞台に上った感覚だろう。
「ま、登るしかないんだろ?」
「そういうことじゃ。行くぞ!」
そう言い俺たちは崖を登った。
「これ・・・。突起岩がないから・・・。大変・・・だ。」
「つべこべ言わず・・・。さっさと・・・。のぼ・・・れ。」
登っているために会話も出来なくなった・・・
ようやく登り終わったら目の前に巨大な城があった。
「ほぉ〜・・・。立派な城じゃな」
「驚くのはそこじゃねぇ!ここがプエルの【家】!?家じゃなくて城じゃねぇか!」
俺はガイルにキレた。
「まぁよい。行くぞ!」
(切り替え早っ!)
そう思いながら俺はガイルの後についていき、門の前まできていた。
城の門はしっかりと閉まっていて入れそうにはない。
「ここは任せて。
能力変換〈身体強化〉トリス!」
俺は言霊を発し4mはあるであろう門を軽々と飛び越えた。
「たくましくなったもんじゃな」
ガイルが言う。
「そりゃ1ヶ月もたって進歩なかったら逆に怖いだろ!まぁいいや。ちょっと下がってろ」
俺がそう言うとガイルは軽く頷いて5・6歩下がった。
「能力変換〈衝撃〉トリス!」
俺は片手を前に出して言霊を発し手から出た衝撃で城門を吹き飛ばした。
ガイルは俺が吹き飛ばした門を見て
「かなりの威力じゃったな」
と驚嘆の吐息をもらした。
門の中は中庭に通じてあった。しかし、ゆっくりと歩いてはいることはできないらしい。
俺とガイルは背中合わせになり中庭の真ん中にいた。周りには全身が緑色の人の形をした化け物が約100体ほどいる。
「とりあえずはこいつらを片づけねばな」
「そうだな。行くか」
ガイルは大剣に俺は曲刀に変化させた。
「このごろはお主は曲刀をよく使うな」
「曲刀が1番使いやすくてな」
そんな会話を少ししたら俺たちは正反対の方向へ走り、敵を倒していく。
俺は曲刀で敵の首や足を切り落とし、ガイルは大剣で敵を殲滅していく。
50程の敵を倒すとさすがに疲れが溜まりはじめ太刀筋が遅くなってくる。
「さすがに疲れる・・・。ったく多すぎなんだ・・・よ!!!」
「話をする暇があったら1体でも多く倒せ!!」
ガイルはそう言いながら敵を殲滅していくが、俺の疲労はピークに達していた。
(使いたくなかったが・・・。仕方ないか)
「ガイル。もういい。扉の前にいてくれ」
「なぜじゃ!」
「【あいつ】を呼ぶ」
ガイルは驚いた顔になったがすぐに状況を理解して扉の前に走った。
『我に託されしは大いなる殺戮の使者。我の体を汝に捧げる。汝の力存分に発揮せよ・・・
【トリス】』
そう言い俺は意識を消した。
―――――――ここからは作者視点でお楽しみください――――――
蓮崩が意識を消すと髪がオレンジに変わり、殺気が溢れ出した。
「今回だけお前の言うことにしたがってやるよ!宿主さん」
(化け物だけを倒せ。そうしたら終わりだ)
「りょぉ〜かぁ〜い」
精霊【トリス】は馬鹿にしたように返事をして姿を消した。
正確には消えたわけではなく目には見えない速さで移動しているのだ。
「全然弱ぇなぁ!!ヒャハハハハ!!!」
トリスは狂気に侵されたように笑いながら次々と敵を殺していく。
化け物は5分経っただろうかという短い時間ですべて皆殺しにされていた。
「まぁ楽しかったぜぇ・・・。じゃあな」
そう言うとトリスは意識を消し蓮崩に戻った。髪の色も。
―――――――――――蓮崩視点に戻ります―――――――――――
(凄まじいな・・・)
俺はそう思いガイルの所へ行った。
「相変わらずじゃったぞ」
「わかる。今回は見えたよ」
俺たちは扉の前に座り軽く体力を回復しながら会話をしていた。
「そろそろ行こうぜ・・・」
俺がそう言うと
「そうじゃな」
とガイルが言い、扉を開けた。
扉を開けて中を見てみたらそこには信じられないものがいた・・・
多くの読者に楽しんでいただけるように頑張っております。
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