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真説・おとぎ前線 【小説版】  作者: かたしよ


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ロリばばあと20年の不在

この度は、数ある作品の中からこの物語をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。どなたか1人でも、当作品の存在を知っていただけるだけで幸いです。

場所: 佐賀県鹿島市・前線カフェ(オープン後1か月)。

時間: 昼下がり。

佐賀県鹿島市の「前線カフェ」は、昼だというのに客席に人影一つなく、店は閑古鳥が鳴くような静けさに包まれていた。

「店長~、暇~暇~」

稲穂は、着慣れない巫女のコスプレ風の制服姿で、カウンターに頬杖をつきながら、店長の雫に声をかけた。

「暇なのはしょうがない。みんなの衣装でコスプレ喫茶だと思われてるし……。元々、ウチの社長もそんなコンセプトでオープンすると言ってたからね」

雫は、困ったように眼鏡を押し上げながら答えた。

??:「専務、今はインバウンドの時代よ! 日本を代表するものは何? 分るでしょう! アニメ、キャラクター、漫画やゲーム、その他、なんでもエトセトラ……。日本ではまだ嫌がる人も多いけど、世界規模でみたら日本のサブカルチャーは世界を代表する遺産となる! インバウンドで外国のお客様がガッポガッポくるわ~。間違いない! あと、スタッフはみんな巫・女・さ・んのコスプレね(フフフと微笑)」

「で、そんな社長の暴走でオープンした店だけど、確かにインバウンドで海外からのお客さんは来るけど……。その海外の観光客が乗って来る大型バスが止まるのは神社の前の駐車場……。わざわざ、離れた商店街の中まで来る人は少ないからな……」

「本当にそうですね。ゴールデンウイークの時は忙しかったですけど……」美琴は残念そうな声で言った。「それ以降はさっぱり……」

「この場所を借りるときに聞いていたけど……繁忙期はんぼうきはゴールデンウィークとお盆、あとは年末年始だけ。あとは観光客の人は大半、神社前の駐車場から車で降りて神社に参拝して終わり……。でも、理由は分かったよ。神社前の駐車場が満車になるから、お客さんは遠くても参道前の駐車場に止まらずえないからね。だから繁忙期以外の日はわざわざ、この参道前に駐車場に車を止めて長い参道と商店街を通って神社まで参拝に来る人は少ないか……」雫は現状を再確認した。

神那が、寂しそうに付け加える。

「そうね……商店街の方も皆、高齢の方ばかりだし、そんな事情も知ってか土日以外はシャッター閉めてるお店も少なくないわね」

祈里は遠い目をしながら、しみじみと呟いた。

「寂しいね……。昔は……ほんの二十年位前には、商店街もいつも人だかりが凄かったのに……。”紅さん”がちょうどいなくなってからかな……」

「二十年位前って……。前から思ってたんだけど、お前たち何歳なの! 沙希はまあ、四百歳は最低越えてるってことだよな……。稲穂も亜都も、もしかしたら私より年上か?」雫は尋ねた。

「私達はこれでも一応、ウカノミタマ様の眷属だし……(少し間をおいて)に、人間の感覚でいうと十六歳位?」祈里が答えた。

「はあ……」雫はため息をついた。

「私は十歳だよ。これは本当。亜都ちゃんも私と同じ歳」稲穂が言った。

「そう、稲穂ちゃんと同い歳」亜都が稲穂の言葉を肯定した。

「分かった分かった。え~っと四人は所謂、最近でいうところの**"ロ・リ・ば・ば・あ"**という事だな……」

「なによ! その**"ロ・リ・ば・ば・あ"という言葉は! 私たちはウカノミタマ様の眷属内ではかなり若い眷属なの。それに人間と違って、成長も遅いし稲穂ちゃん位までは人間とおなじだけど、それからは数十年に一歳位の感覚で歳をとっていくの**。(しばらく間をおいて)祈里が十六歳くらいなら……私の方が少し歳上だから十七歳くらいってところね」神那が説明した。

「まあ、確かに……精神年齢的にはその通りだな(ハハハと苦笑をお願いします)」雫は苦笑いした。

「それじゃあ、美琴さんは?」

「私ですか……う~ん」

「美琴さんは眷属内でも次世代のウカノミタマ様とも呼ばれる位だから……(少し間を空け疑問形に)二十歳から少し上くらい?」祈里が推測した。

「美琴さんは、そんなものかな……とは思ってた。ただ、見た目から私よりかなり若いけど私より落ち着いてるな……とは(しばらく間をあける)……これで納得した」

この度は、私の作品を最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。

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