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エッセイまとめ

音楽ほど人に寄り添う文化ってない

作者: よもぎ

雨降る夕暮れも、音のない深夜も、空白む明け方も、晴れた昼間も。

音楽はいつでも私の傍にあり、耳を楽しませてくれている。

何歳くらいから音楽を意識して傍に置き始めたかは記憶が定かではないが、身内の誰かからCDラジカセをもらってからは一度も起動しない日というのは修学旅行などでそもそも家にいない日だけだったと思う。


パソコンおよびインターネットという文明に触れてからはインディーズなアーティストにも触れたし、歌ってみた・ボーカロイドなどにも触れた。

そうして広がった音楽の世界は、私の人生の傍らにずっと在り続けている。


イヤホンを買う時気にするのは音楽の聞こえ方だし、何か創作をする時も大抵は音楽が流れている。

あるいは新しい曲に触れた時にインスピレーションが沸いて筆を執ることもある。

素晴らしい音楽には世界がついている。その世界の輪郭に触れて私の中にも新たな世界が生まれる。

世の中のアーティストはそんなつもりはないのかもしれないが、私にとって音楽は世界そのもので、また新たな世界を作る創造主だ。



気分が沈んだ時には紫煙を吹かしながら音楽を聴く。

お気に入りの曲をひたすら流すこともあるし、その時々の気分にあわせることもあるし、ただノイジーに思考をかき乱して欲しくてランダム再生することもある。

禁煙を始めて紫煙はシーシャの煙へ変わったが、音楽の存在は変わらない。

両耳にイヤホンをつけ、普段より音量を上げ、ただぼんやりと音楽を聴く。

そうすると一時間もしないうちに気分が落ち着くのだから不思議だ。



生きるうちに好きなアーティストが増えていく。

音ゲーや音MADなどに触れると断片的にでも曲が知れるので、そこから単体の曲を知り、アーティストに触れ、好きになる。

昔と違って今はSpotify等で音楽について調べ、聴くことが簡単かつ合法になった。

昔は違法アップロードにうっかり触れてしまうこともあって気まずかったものだが、今は本人が許可した音源にだけ触れることが出来るので安心できる。

なんならCDそのもの等の販売とほぼ同日に配信されるので有難い限りだ。



この世から音楽が消えたらどうなるだろうと考えることはたまにある。

それはもう無味乾燥として苦痛だろうなと毎度思う。

煩わしい音ばかりが耳につき、遮る方法がない。

気分が落ち込んでも脳を癒す術がない。

次第に精神がささくれてものすごく嫌な人間になる予感しかない。

なので音楽のある現状に感謝しようという気になる。



他の人にとっては取るに足らない存在なのかもしれないが、私にとっては音楽は空気と同じくらい大切な存在だ。

願わくば不滅の文明として人類の終焉まで続いて欲しい。

きっと私が願わなくても続いていくのだろうけど。

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― 新着の感想 ―
いえ~いっ!人生はロックでありアコースティックだぜっ! でもクラッシックも好きっ!勿論アニソンも気分は上々っ!
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