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アニマる☆エンジェル  作者: けしごむ
4/11

幕間

 薄暗い部屋の中に消毒液の匂いが充満し、管理された温度が肌を撫でる。

 窓の外は至って春模様で暖かな日差しがカーテン越しに部屋に入っている。

 ベッドには浅い息をして、僕の手を力なく握る幼馴染の姿があった。

「ねぇ」

 きっと精一杯に発せられた細い声が鼓膜を揺らす。

「髪、ちょっと、伸びてきて、るよね」

 手を握ったまま僕の前髪に触れる。

「私が、切って、あげよっか」

 少し苦しそうに薄く笑う。

「最近ちょっと忙しくてね。でもいいよ。自分で適当に切るから」

 僕も笑って見せる。

「だめだよ。変になっちゃうよ」

 白く細い指が前髪を弄ぶ。

「うん。決めた。明日、ね。準備しておいて、もらうから、明日、も、来てね」

 僕は―――。

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