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旅の記憶 さすらい雲   作者: 報苔京
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記憶の中の旅日記「人の一生ってなんだろう?」

 論語で1番有名な教え。

「五十にして天命を知る」

 略すと、私は十五歳で学問を志し三十歳で独り立ちできた。四十歳になって迷わなくなり、五十歳で天命を知った。六十歳で人の言葉が素直に聞けるようになり、七十歳でやりたいことを自由にやっても間違うことがなくなった、と言うことらしい……。

 ところが「老い」という視点から観るとこれがまた違う状態になる。

 三十代までは「老い」など意識することはない。しかし、四十代になるとソレを感じるようになり、五十代であらがってみるが、六十代でやむなく受け入れる。そして七十代になるとその「老い」を楽しめるようになる…らしい。

 では、八十歳以上になるとどうなるか?

 答は歳が気にならなくなり、生い立ち、周囲環境、存在すらわからなくなる…らしい。(笑)

 人生の最後は周りの空気を読まなくなるわけだ。

 そういう意味では、周りに配慮する必要のない幼少期に戻っているともいえる。

 オギャーと生まれフンギャーと死んでいく。

 しっくりこないけど、まあ、ソレが人生と言うものなんだろうけどね。

 

 新年早々災害が続く。

 時間を追うごとに亡くなられる方が増えている。

 救援活動の鉄則マニュアルに「サイレントタイム」というのがあるらしい。

 皆が一斉に静かになって耳を澄まし、「助けて」という微かな声を探る。

 新年のワクワク感高揚感を少しだけ抑え、能登半島に耳を澄ませ空気感を読むことにしようよ。

 お祭り騒ぎも良いけど、唯我独尊の老害扱いにならないよう気をつけなきゃね!……フムフム。

 

 とはいえ、そんな理屈っぽい悪癖に優しく微笑みかけられたのか、竹内まりやの歌が脳裏に蘇り語りかける。


♪♪

I say it's sad to get weak


You say it's hard to get older


And they say that life has no meaning


But I still believe it's worth living  ♪♪


(歳を重ねて弱っていくのは悲しいことなのかもね。 老いていくのは辛いことだって貴方も言うし、 人生には何の意味も無いんだよって皆言うけど、それでも私は「生きていることは価値があること」だって信じているの)


 そっかぁ~。世代とはそれぞれの部屋で、人生というのはその扉を開けて閉めてどんどん通過してるわけだ。

 だからこそ生きていることに価値があるわけね。

 う~ん、この言葉が1番心に刺さったなぁ( ̄。 ̄;)

            初詣(新春)

挿絵(By みてみん)

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