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旅の記憶 さすらい雲   作者: 報苔京
39/66

記憶の中の旅日記「落ち着いてる街だなぁ」

 ここ数日は毎日雨模様。

 五月下旬ではあるがいよいよ梅雨入りなのかと思わせる。

 ところでこの時期の雨模様、なんで梅の雨と書くのだろう?

 調べてみると諸説いろいろある。

 青梅を黄色く熟させる雨なので梅雨。

 うーん?だから何?って感じだよね。

 黄色くなったら梅酒や梅ジャムにならないし。

 そんな中、面白かったのは毎日雨模様の漢字が字の下手な人によって混乱、毎日の毎まで木偏を入れてしまったなんてのもあった。

 「梅日雨模様」かぁ~!

 オチ的にはこれがベストと腑に落ちた。


 さてさてそんな梅日雨模様の合間のラッキーな晴天、韓国と揉めてるホットな穴場島根県を訪ねた。

 竹島はもちろん日本の領土ですよね!

 当然、島根県の所轄です。

 記帳するところがあるなら、もちろん立ち寄らせて頂きますよ、とキョロキョロ探したが、そんな記帳場所なんて全くなかった。

 松江は日本らしさを残している数少ない街だと思う。

 明治の中頃、日本文化に興味を抱いたギリシャ人ラフカディオ・ハーンが降り立った街。

 彼は松江中学で英語教師として教壇にたった。

  確かにこの街には10階以上の高層ビルは数えるほどしかない。

 お城を中心に宍道湖を臨み、古い佇まいが軒を並べている。

 ラフカディオ・ハーンは熊本に転居したのち、この街で知り合った女性小泉節と結婚、子供ができたのを機に帰化、小泉八雲と改名し文筆活動に入った。

 その後国内を旅しながら日本の文化、美しい風景を世界中に紹介した。

 彼の日本論の常に中心に位置したのはこの松江という街であり、もっとも力説したのは、日本の、日本人の「美徳」というものであったような気がする。

 周知の歴史はこのへんにして、今、この島根県で一番興味をもったのは「竹島問題」の行方。

 空港からリムジンバスで向かいながら、さぞや街中に「竹島の日」「竹島は日本の領土」「こっちだって愛国無罪」・・・なーんてプラカードがたくさん貼り付けてあるのかと思ってキョロキョロした。

 ところが期待を裏切りそんなものはどこにもない。

 それどころか、 米子・ソウル間アシアナ航空開通・・ぜひ韓流体感旅行を! ・・というパンフのほうが目立っていて、思わず苦笑い。

 さすがた。

 即ものごとに過剰反応しないわけだ。

 これもまた「日本人の美徳」なのかな?

 松江で仕事を終え米子に向かうローカル電車。

 途中駅にどじょうすくいの安来節で有名な安来市がある。

 松江城が静かに佇み、情緒あるしっとりした城下町にはちょっと不釣合いな電車のカラーリングに、もうこうなったら何でも有りなんだなぁ・・・・と全てを受け入れるしかなかった。

       (島根・松江、黄梅雨入り)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

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