記憶の中の旅日記「歴史の重みは半端じゃない」
新潟は燕三条から弥彦線に乗り換え、終着駅で降りると、程なく弥彦神社にたどり着く。
この神社、越後の一宮なのだが、なかなか歴史ある壮大な神社である。
なにしろ万葉集にも名前が出てくるほどの古い神社なのだ。
もう少し後だったらサクラ満開だったのだろう。
ちょっと早すぎた。
サクラ吹雪どころか折からの寒波で季節はずれの小雪が舞っていた。
しかもありがたいことに黄砂まで混ざってる。
駅からこの弥彦神社に通じる道には、新幹線開通記念として日本一の高さを誇る赤い大鳥居がそびえ立っていた。
日本一ファンはちょいとチェックが必要ですよ。
ということで、寒い中足早に神社の中を一回りし逃げるように宝物館に飛び込んだ。
この宝物殿、おそらく久しぶりにだと思うが、まさしく声をあげて驚嘆してしまった。
全国各地の神社を巡ったが、こんな光景は初めて。
写真の通り、なんと帝の肖像が125代にわたってずらずらーっと展示してあるのだ。
日本史の勉強よろしく、天照大神から平成天皇までガラスケースの中に並んでいる。
「持統天皇はこんな雰囲気だったんだぁ・・・」
女性天皇もそれなりにいたんだなぁ!
ただただ、感嘆するしかなかった。
そういえば、最近第一子を天皇として継続させるべきなんじゃないかという案が出てるらしいけど・・それってやっぱりまずいんじゃないかな!
日本においては二百数十代にわたって男系を継続してきてるわけだし、男が生まれないからといって、じゃあそれに変更~ってのはちょっと拙速すぎないだろうか。
天皇家は世襲順位が生まれたときに決まってるわけで、その通りに継続していけばいいと思うんだけど・・。
まあ愛子様が女性天皇になるのは良いとしても、愛子様と結婚した誰かとの間に生まれた第一子が天皇になってしまうといわゆる DNA の継承が途切れてしまう。
そもそも愛子様から次に継承されるのなんて70年位先の話なんだから、何も今決めなくてもいいような気がするんだけどね。
女性天皇がまずいと言ってる訳じゃない。
愛子様には皇太子つまり天皇家の DNA が継承されてるから問題ない。
昔から DNA なんてあったわけじゃないけど、結果的に千五百年もの間その DNA が継承されてきたんだから、ここはあせらずに熟考してから結論だしてもいいんじゃないかと思う。
変化・変化、改革・改革・・・・と叫ばれてるけど、変わらない・変えないことの重要さ奥深さも自覚すべきときだと思う。
ワールドワイドな世の中、ひとつぐらいこだわりに固執する日本らしさが残っていても良いのでは・・。
などなど諭されてしまう展示室だった。
あっ、そうだ!
寒さのあまり参拝するのを忘れてた。
肖像を見終え後ろめたさも手伝って、もう一度本殿にかけ戻りしっかり2礼2拍手1礼した。
夜は弥彦山の麓にある岩室温泉へ。
これまた創業250年の老舗旅館に泊まった。
明治天皇も宿泊されたという栄誉ある旅館。
受付ロビーもさすがに風流の粋にある。
庭も自然を生かし樹齢の長そうな松がデーンとそびえている。
なにしろ旅館の建物自体が重要文化財。
ちょっと料金は高かったが、たまにはこんな落ち着き風情の中で風呂に浸かることだけに特化し、躰と語り合うなんてのもいいものですなぁ・・・と、誰もいない湯船の中で独占欲を満喫し、これまた言いようのない歴史の重みを噛み締めた。
(新潟・弥彦、岩室、遅春)




