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異世界転生侯爵令嬢は王子に溺愛される  作者: ちる
2 婚約者の前世
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18 デビリアス登場

大変遅くなりました。

もう少しで二部終了です。それまでは2日おき位のペースで更新していきます。

エドワードの腕の中に閉じ込められたフィオナは震えがおさまり、落ち着きを取り戻していた。


(エドワード様に抱きしめられるの久しぶり。エドワード様ってお日様の匂いがしてとっても気持ちよくなるのよね)


フィオナは無意識にエドワードの胸元にスリスリと頬擦りをしていた。その仕草にエドワードは体を固めた。二人きりであれば存分にイチャイチャできたが、今はアリューシアとダリルがジト目で二人を見ている。


「おほん」


アリューシアがわざとらしい咳払いをすると、フィオナは即座にエドワードから体を離した。エドワードはホッとした様な残念な様な複雑な顔をしていた。


「まぁフィオナには自分の身を守る為に魔力と神力を使える様にならなければいけないわ。その為には天界に行くのが一番近道ね」


「天界?そんなにすぐに行ける所なの?」


「ダリルに乗っていけばすぐよ」


「アリューシア様?今は人間なんですが?」


「ん?ダリルは人間じゃなかったことがあるの?」


「俺の話よりも姉上の話が先だろ!?」


「あら、ダリル、言葉が乱れてるわよ?まぁ天界への行き方は私に任せて。フィオナの修行はエドワードと武神に任せるわ。ついでにリリアナの半身にも会いましょ。フィオナに会いたがってたもの」


「う、うん」


(ダリルの事は聞いちゃいけなかったの?なんだか私だけ蚊帳の外なのが腑に落ちない。狙われてるのは私なのに何にも知らないってどうなの?)


フィオナはイライラを隠していたが3人には丸分かりだった。話し合いはこれで終わりとなり、少し遅めの昼食を取ることになった。


「今日はトンカツなのね。トマトソースも美味しいけどウスターソースが一番よねー。どうやって作ったらいいのかしら?」


「うすたーそーす、ですか?それはどんなものなんですか?」


「揚げ物にかけるソースなんだけど、フルーツを使ったソースなのよね。何が入ってたか分からないから難しいわねー」


「地球から取り寄せたらいいじゃない」


「えっ?」


「フィオナなら地球と行き来できるはずよ?」


「そうなの?それじゃぁ生チョコ、生チョコをまずは取り寄せよう!」


この世界にはカカオがなく代わりになる様な植物もない為チョコレートは作れない。フィオナが一番好きな生チョコが食べれない事が一番辛かった。


「そ、そうね。とりあえず今の問題が解決したらにしましょ?あまり外出するのも危険だわ」


「そうね」


(早く解決しないと!)


「フィオナ様、お話し中失礼します。お食事が終わりましたら夜会の準備がありますので、王妃様の元へお願い致します」


「今日の夜会は王家主催だったわね」


「全ての学院の入学生が来るから結構な人数になる。平民も来るから警備も厳重だ。念の為、飲み物や食事はアリィが差し出す物以外は口にしないでくれ。そしてダンスを申し込まれても断ってくれ。フィオナの側には私かコンラッドが必ずいるから誘ってくる者はいないと思うが」


「はい」


「私も側にいるから安心して」


「うん」


食後、フィオナは王妃様と王宮侍女たちによって女神へと変身させられ、エドワードにエスコートされて会場へと向かった。


「フィオナ、夜会が終わったら話があるんだが、部屋で待っててくれるか?」


「はい」


会場は人で溢れていた。目を輝かせた少年少女たちが煌びやかな内装に驚き、ぺちゃくちゃと話に花を咲かせている。


(な、なんか凄いわ。今まで高位貴族の夜会しか出た事なかったけど、夜会ってこんなに煩いものだったのね)


「今回は平民の割合が高いんだ。普通の貴族はこんなに騒がしくはないからな」


その後、平民の学院の教師らしき人が出てきてその場は静かになった。国王が挨拶をし、夜会が始まるとまた騒がしくなり、その騒がしさを掻き消す様に楽団の演奏が始まった。


「お姫様。私と踊っていただけますか?」


「ふふ。喜んで」


フィオナはエドワードの手を取り、踊り出した。見目麗しい青年と少女が優雅にダンスをする姿は人目をひいた。フィオナとエドワードは3曲続けて踊り、アリューシアが飲み物を持ってきてくれた為休憩することにした。


三人で談笑していると一人の少女がエドワードに話しかけてきた。フィオナはそれに驚いた。貴族が王族に直接話しかけるには王族の者から話しかければいけないのがこの国のルールである。それだけ王族は尊い身分であり、命を狙われる身分であるため信用できる者としか話してはならないのだ。


「お話し中すみません。私、ロザリアと申します。もしよろしければ、私と踊っていただけませんか?」


ピンクの髪でとても顔立ちの整った美少女は何の躊躇もなくエドワードをダンスに誘った。家名を名乗らなかったので彼女は平民である。


周りにいた貴族たちはとても驚いていた。いくら平民といえども王族に話しかけるとは不敬であり、処刑されても仕方ない行為である。近くにいた護衛の騎士が少女を追い払おうとしたが、それをエドワードが止めた。


「私には婚約者がおりますのであなたとは踊れません。また、男性にダンスをお願いする場合には様々な礼儀が必要になります。学院でよく勉強された方がよろしいのでは?では失礼します」


エドワードはフィオナを連れて会場を後にした。


「エドワード?何処へ行くの?」


「黒影宮へ帰る」


アリューシアは何も話さず二人の後をついて来た。


黒影宮のエドワードの執務室へ三人が入るとエドワードが話し始めた。


「あの少女はデビリアスだ」


「えっ?」


「これは早く修行しないとダメね。次の休みに天界に行きましょう」

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