11 婚約回避ルート
9 回復 の最後を修正してあります。
修正版を読んでからお読みください。
コンラッドが部屋を出た後、フィオナは頭を抱えて悩んでいた。
(コンラッド様に近づくと嫌なことしか起きない気がする。妃なんて無理無理無理ーーー。
どうしたら回避できるのかな?
お父様に頼む?いや、頑張ってくれそうだけど、侯爵家の取り潰しとかになったら大変だし。
他の方法は?他に婚約者作るとか?あ、軟禁状態で歳の近い友達皆無だったー。
うぅー。)
「フィオナ様?大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない。」
涙を溜めた目でメアリーを見上げた。
「目覚めたばっかりなんですからおやすみください。」
「回避ルートを早く見つけないと死亡フラグが立つのよー。何故か死ぬ未来しか見えない!」
「ようはコンラッド殿下と結婚されたくないってことですよね?」
「うん。」
「他に恋人をお作りになれば?」
「無理。恋愛できる気がしない。」
「んーではあのことを殿下に話して諦めてもらうのは?」
「へ?あのこと?」
「マックス様と口付けしたと殿下にお伝えになれば諦めてくださるかと。」
「えっと、マックス様にご迷惑がかかるし…。好きで私なんかにキスしたわけでもないのに殿下に話してしまうのは…。」
ゴニョゴニョともじもじしながら言い訳をするフィオナを放置して、メアリーは部屋を出て行った。
(ん?話の途中なのにどこいった?)
少しするとメアリーがマックスを連れて帰ってきた。
マックスはフィオナが目覚めるまでずっと付きっきりだったので、フィオナが自室で休むように薦めたのだ。
「フィオナ様、マックス様のご了承をいただきました!」
「へ?何の?」
「フィオナ様と口付けしたことを殿下に伝えてもよろしいそうです。」
ドヤ顔で宣言した。
「マ、マックス様はメアリーからどんな説明を聞いたんですか?」
「コンラッド殿下と結婚したくないから俺とキスしたことを殿下に話して諦めてもらう、と聞いている。
まぁ特に婚約者もいない身なので俺としては構わないが、そのくらいで諦めるとは思えないが。」
「では、マックス様にフィオナ様の婚約者になって貰いましょう。」
「は?」
「え?」
「ちょっと旦那様にご相談してきますね。」
あっという間にメアリーは部屋を出て行った。
フィオナはマックスを見上げた。
「巻き込んでごめんなさい。」
「何で殿下と結婚したくないんだ?一応婚約者候補なんだろ?」
「婚約者候補は王命なので断れませんでした。結婚したくないのは結婚したら嫌な未来しか見えないので怖いのです。」
「それを殿下に伝えて守ってもらうのはどうだ?」
「うーん。理屈上はいいと思いますが、やっぱりちゃんと好きな人と結婚したいです。」
「じゃぁ俺とは結婚できるか?」
「えっ?」
言われた内容を理解するまでに時間がかかった。
じわじわと顔が赤くなり、心音が早くなった。
「今の状況だと、このままコンラッド殿下の求婚を受けるか、俺と結婚するかのどっちかだと思うけど?」
(えぇーー!!話が進んでないー?)
「マックス様はわたくしのことお好きじゃないんでしょ?」
「コンラッド殿下はフィオナのこと好きみたいだけど?そっちの方が幸せかもよ?」
(こ、これはコンラッド様と結婚しろと言われているのでは?なんだかちょっとショックだな。)
落ち込んだフィオナの頭をマックスがゆっくりと撫でた。
「ゆっくり考えな。」




