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第28話 森を抜けて



 あれから猫状態に戻りしばらく歩いていると、茂みからガサガサと音が鳴り出す。気配察知は反応していた。


バッ!


「ゥガァァァ!!!」


 飛び出してきた奴の見た目はまんま熊で、頭に大きな一本角、獰猛な赤い目、茶色い毛皮に覆われており体躯は通常の熊の3倍はあってかなり大きい。


 見るからに強そうだから鑑定を使ってみるとーー


ーーーーーーーーーー

種族:一角熊 性別:オス レベル:143


ステータス


力:67,000

魔力:9,500

防御:65,000

魔防御:32,000

敏捷:58,500

器用:23,000


スキル:〈ベアーパンチ8〉〈ベアーキック8〉〈ベアー身体強化6〉〈本能9〉

ーーーーーーーーーー


 ステータスは思ったより高くはない。そしてスキル名が可愛いなおい。


「おや、一角熊とは珍しい。ランクはAに迫る強さだが……問題はなさそうだね」

「みんな、ここは俺がやってもいいか?」

「スキルを試したいのニャ?」


 ルイの言葉にゆっくりとうなづく。折角スキル合成で強そうなスキルがあるんだから、早く試したくてうずうずしていた。


 ーーそして俺はある事に気がつく。


 前までは強そうな魔物に対して一々ビビっていたけど、最近だと慣れたお陰かあまり魔物に対してビビる事はなくなってきている。成長した証なのだろう。何となく嬉しく感じ、目の前の一角熊を見据える。


「レベルは1だけど、試してみるか!」


 熊に接敵し、前に合成したスキル、〈格闘殺技法〉を発動。と思ったがどうやらこいつは発動しなくても使える常時発動型のようで、スキル効果で相手の弱点などがうっすらと分かった。


 しかしレベルは1だし体術が消えてる事もあって動きはすこぶる悪い。これは早くスキルレベルを上げる必要がありそうだ。


「せいっ!」


 充分接敵した俺は一角熊に対して日々鍛錬している猫パンチを繰り出す。本能で実力差を理解したのか熊は逃げ出そうとするが、時すでにお寿司だ。


ドゴン!


 哀れ、猫パンチがこめかみに当たった衝撃で首が曲がり、一角熊は白目を向いて倒れる。スキルについては色んなスキルが発動しなくても使えるからかなり便利で良い感じだった。


スキルポイント250を獲得!


「流石だね。あ、良かったらこの指輪をつけてくれないか?」


 汗はないが気分的に額を拭っていると、アランは銀色の指輪を差し出してくる。気持ちは嬉しいが、俺にそういった趣味はない。

 

「……何を考えている?この指輪は魔力を少しづつ吸い取って私に供給してくれる効果があってね。封印の影響で力がないから、取り戻すためにも君たちに協力して欲しいんだ」

「そういうことならわかったよ」

「ニャンはどうするの?」


 指がクリームパンのルイに指輪は無理だろう。その言葉を受けてアランは顎に手を当てて考える様子を見せると、もう片方の手に銀の首輪が出現する。


 そして指輪を受け取った俺は左手の薬指にはめる。ルイは魔力を伸ばして操り自分で付けた。アランは俺の薬指を見て複雑そうな顔をするも礼を言う。


「では進もうか」


 それから一角熊を魔法袋マジックポーチに収納して森の中を歩いていると、またまや魔物が飛び出してきた。虫除けスプレー状態で魔物はそうこないと思っていたが、負けを知らない強い奴は普通に襲いかかってくるらしい。


「グルルルル……」


 相手の見た目は狼の様で赤い毛皮に包まれており体躯は小さく弱そうだが、鋭い牙に爪がそれを否定している。目は黄色く体からは熱が発せられているみたいで、地面の草花は物言わぬ死骸へと変貌していた。


 いつものように鑑定。


ーーーーーーーーーー

種族:ホットドッグ 性別:メス レベル:73


ステータス


力:23,000

魔力:15,000

防御:21,000

魔防御:16,000

敏捷:27,000

器用:14,000


スキル:〈熱波10〉〈炎纏8〉〈炎翔6〉〈本能9〉

ーーーーーーーーーー


 おぉ……今度はスキル名がカッコいい。だが、種族名は何でそうなった?あ、熱い犬だからか。美味そうな名前してんな…… 。


「砂漠に生息しているこいつが何故……?」


 アランは何やら考え込んでいる。そしてルイの方は前へ躍り出ていた。


「主、今度はニャンがやるニャ!」

「おう、気を付けろよ」


 俺はしれっとルイに対して鑑定を使う。


 ーーーーーーーーーー

名前:ルイ 性別:メス レベル:863 種属:導師猫


ステータス

力:230,000

魔力:480,000

防御:240,000

魔防御:460,000

敏捷:475,000

器用:270,000

           スキル

生活: 〈猫語10〉〈爪研ぎ1 〉〈惚れ惚れする香箱座り1〉 〈グルーミング1〉〈真理眼10〉


耐性:〈魂耐性10〉〈オール超耐性10〉


パッシブ: 〈癒しの波動1〉〈本能10〉〈武器の心得1 〉〈超速再生10〉〈高速思考10〉〈守護10〉


物: 〈威嚇1〉〈身体強化10〉〈ベクトル変化6〉〈暗殺術6〉〈体術10〉


魔: 《魔導の探究、魔法操作、魔力操作》→〈魔導力操作1〉〈幻惑の魔眼1〉〈魔導の求道者〉


支援:〈治癒術10〉


特殊:〈偽造〉〈一心同体10〉〈追跡者〉


残りポイント51,000

ーーーーーーーーーー


 やはり進化していることもあって目新しいスキルが多い。ステータスは猫系ゆえか俊敏が一番伸びはいいが、それ以外のステータスは完全に魔法特化となっている。


バッ!


 ホットドッグがルイに向かい牙を晒しながら飛びかかる。ルイは華麗にかわして魔導を使い魔力の刃を飛ばす。その一連の動きは前と比べるとスムーズに見えた。恐らくスキル合成の効果なのだろう。


「キャイン!」


 刃が胴体に当たるとホットドッグは地面へと崩れ落ちる。ルイはトドメに水を噴射するとホットドッグは痙攣し、やがて動かなくなる。


「これ、すごい強いニャ!」

「あぁ、お互いかなり強くなれたな。スキル合成様様だぜ」


 頭を撫でるとルイは喉を鳴らす。そして俺の膝に足をかけ首元までよじ登ってきた。定位置にするつもりなのだろうか?


 そして大体の試したいことは終わった事だし、と満足し何度か来る魔物を撃退しながら進んでいくと、森の終わりが見えてきた。



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