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友達以上恋人未満  作者: 芹乃舞依
1/1

いち

プロローグ


「江ノ島さん」

後方から、私の名字が聞こえた。

声変わり前の、男の子の声だ。

呼ばれるくらいの何かをやらかしたのか、と記憶をあさりながら、振り返る。

「片黒…?」

そこには、1年B組のクラスメイト、片黒紘がいた。

「あ、あの、江ノ島さんに、言いたいことがあって」

「うん。何?」

すると片黒は周りに誰もいないのを確認すると、

「…さい」

誰にも聞こえないか細い声で何かをつぶやいた。

「え、ごめん。聞こえない」

言い終わるや否や、彼は真っ直ぐに私の目を見据えた。

「僕と、付き合ってください!」

そう言い終えた彼の顔は、真っ赤だった。




4月8日 入学式

ついでに私の誕生日


しわ1つないワイシャツ。紺をベースとして青のラインが彩られているネクタイ。

チェックのプリーツスカート。真新しいローファー。

これこそ、小柳の制服なのです!

私、江ノ島咲はこの春、めでたく小柳中学校に入学します!

ってだけ言っても「な〜んだフツーのJCかよ」とか思っちゃうだろうから、説明するね。

まず、小柳の話。

小柳は、国立大学附属中学校最難関の、理数系に力を入れている学校なんだ。

2学期に小柳の学園祭に行ったんだ。

もう、すごかった。前から憧れてたけど、それより素晴らしかった。

この時、志望校は小岩で確定したようなものだった。

そこから猛勉強した。小柳に受かるように、過去問は7年分くらい解いたし、苦手な文系を克服しようと、夜11時まで問題に取り組んだこともあった。

掲示板に自分の受験番号が刻んであったとき、嬉しくて人目も気にせず号泣しちゃった。

もう、夢見心地で。制服届くまでは、現実と信じられなくて、スクショしたスマホの掲示板を何度も見返していた。

(やっと、実感が湧いてきたなぁ…)

「咲ー何してるの?早く出るわよー」

私は「はーい!」と返事をして、玄関に向かった。


午後12時45分、電車は小柳の最寄駅に到着した。

ふと横を見ると、小柳の制服を着た新入生らしき人がちらほらいる。

この人たちとクラスメイトになるのか…と思いつつ、生徒の入場口に向かった。

真っ直ぐ進むと、制服を着た男の先輩が、気をつけで立っていた。

「こんにちは」とあいさつをすると、

「ご入学おめでとうございます。クラス分けは靴箱付近に貼ってあるので、自分のクラスで待機していてください」

と言われた。

靴箱に着くと、16期生クラス分けと書かれた紙が確かに貼ってあった。

(えーと、江ノ島咲、江ノ島ー…)

と、見つけた。B組だ。

真新しいローファーを脱ぎ、これまた真新しい上履きに足を入れる。学年ごとに赤、青、黄の色が決めてあって、上履きや体育館ばきの色もそれにするのだ。ちなみに私たちは、黄色だ。

1年B組の教室に入ると、数人がこちらを向いた。メガネをかけている人とかけていない人で、7:3くらい。みんな、賢そうだ。

私は前の黒板にある席表を見る。順番からして、定番の五十音順だ。男女別の出席番号で、4番。小学校の時よりも早かった。

席に着き、暇なので本を取り出し、読み始めた。




4月8日 入学式


「さて、と…」

僕は片黒紘。この春から小柳の1年生になる。

「あん?小柳ってどこだクソガキ?」

とか思ってる奴もいるから、説明させてもらう。(以下略)

小柳は僕にとって高嶺の花だった。到底届かない、そう思ってた。

だけど塾の先生から「片黒くんならいける」と言ってくれた。

絶対に合格したかった。だからほぼ根を詰めて勉強した。そのせいか、受験当日微熱を出してしまい、あまり実力を出せなかった気がした。

母さんに「紘、合格してたよ!」って言われたときは幻聴かと思った。涙は出なかった。

過去を懐かしみながら(約2カ月前だけどな)小柳の制服を着る。

ブレザーにズボン。そしてネクタイ。これが僕が待ち焦がれていた小柳の制服だ。

入学式は午後からのため、軽く昼食をとる。

そして時間に余裕を持って、両親と一緒に家を出た。


(あぁ、ホントに合格したんだな…)

校門をくぐった時、僕はふとそんなことを思った。

クラス分けではB組。これから僕の小柳での青春が始まる…といっても少女漫画みたいなラブストーリーがあるわけでもないと思うが。

高鳴る鼓動を抑えながら、教室の扉を開ける。

開けた途端に5、6人がこっちを見る。その中に、僕の知った顔はない。

(ひとりぼっちかよ…)

席表で指定された席に座る。暇なので、周りの人たちをチラチラと見てみる。右隣も左隣もメガネの女子だ。僕もメガネだけど、できればメガネじゃない女子がいい…と思うのは僕だけだろうか。と、1人の女子に目が止まる。

右斜め前。低い位置で髪を2つにくくっていて、今は本を読んでいる。見る限り、メガネはかけていない。

彼女の顔が動く。その横顔が見えて、ドキッとした。

(可愛い…)

絶世の美女、の予備軍みたいな感じ。

ずっと彼女のことばかり見てたから、2回くらい目が合ってしまった。




さっきからずっと、左斜め後ろの人がじぃっと見つめてくる。

片黒紘。…誰?名前も顔も知らないんですけど。

ギロリと睨み返してやったとき、教室の戸がガラリと開いた。

ショートカットの女の先生だ。今日はビシッとスーツを着ている。

「こんにちは。私は1-Bの担任、後藤明菜です。これから1年間、よろしくお願いします」

よろしくお願いしまーす、とバラバラな返事が教室に響く。まだ初対面どうしだしな、バラバラでもおかしくはないか。

「では、入学式の資料を配ります」

前からクリーム色の紙が回されてきた。小岩の校章と入学式のプログラムが印刷してある。中を開くと、クラス分け一覧がズラリと書いてあった。

塾の友達はD組に、学校のクラスメイトはA組に行ってしまい、独りぼっちという状況だ。

これからどうしよう…と思っているところで、後ろからトントンと背中を叩かれる。

振り向くと髪を1つにくくったメガネをかけた女子がいた。

「あの、サインペンって持ってますか?」

どうやら今日提出する英語の教材に名前を書くのを忘れていたらしい。

「持ってます…これで大丈夫ですか?」

「ありがとうございます!えっと、私大月恵梨と申します」

「大月…あっ!塾の模試のランキングに載ってた!」

「同じ塾なんだ!なんか心強いな」

なんだか話があってきたところで後藤先生が整列を促す。じゃ、また後でと手を振って、廊下に出た。




さっき江ノ島さん…だっけ?彼女に睨まれてしまった。無理もないか、ずっと見てたんだもの。

それにしても江ノ島さん、すぐに後ろの女子と打ち解けていた。僕は内向的だからあまり積極的に話しかけるタイプではない。こういう人が羨ましかった。

明るくて勉強ができてしかも美人、江ノ島さんは完璧なのでは…?

気づく。さっきからずっと江ノ島さんのことしか考えていない。

なんなんだこれは?一目惚れというやつか?

感じたことのない、胸のドキドキとした鼓動。

彼女とすれ違う。爽やかな洗剤の匂いが髪から弾け、またドキドキする。

…まずい、マジで初恋かもしれない。

入学式の会場に入っても、校長先生が話していても、僕の視界には江ノ島さんの後ろ姿しかなかった。




4月9日 対面式・班、係、委員会決め・

部活動オリエンテーション


朝。小学校の時より1時間早い6時に起きる。

長袖のワイシャツ、チェックのプリーツスカート、紺と青のネクタイ、プラスで紺のベストを着る。

まだ結びなれていないネクタイも、今回はうまくいった気がする。

今日は自己紹介や対面式、決め事に部活動オリエンテーションと忙しい。

(よし、気合い入れていこう!)

朝ごはんを食べて、時間に余裕を持って家を出た。


(フッハァァァァ…疲れた…)

1時間弱の通学時間は、結構体にくる。

げっそりしながら階段を上り、地上に出る。

と。

「えーのしーまさん」

後ろから、声をかけられる。

見ると、サインペンの大月さん(なんじゃそりゃ)がいた。今日は、メガネをかけていない。

「あれ、メガネは?」

「ああ、コンタクト」

「コンタクトかー、裸眼だからわからないんだよねー」

「すっすごい!裸眼なんだ!」

対面は2回目なのに、すごく話しやすいと感じた。

この子なら友達になってもいいんじゃないか?と思っていた時。

「ねっ江ノ島さん。よかったら私と友達になってくれない?」

彼女は、まさに望み通りのことを言った。

私はもちろん、二つ返事で承諾した。

「うん!も、もちろん!」

「よかった!じゃあ江ノ島さんのこと、これから咲って呼ぶね!」

「うん、大月さんは…」

「小学校の頃は、えーりんって呼ばれてたな」

「なら私も!よろしく、えーりん!」

「よろしくね、咲!」

こうして中学校生活は、幸先いいスタートを切った。




4月9日 対面式・班、係、委員会決め・

部活動オリエンテーション

(ふうっ、来たか…)

朝。なぜこんなに気合を入れているかというと、理由としては自己紹介だ。

内向的な僕が友達を作る方法は、大抵の場合自己紹介だからだ。

とにかく面白く、印象に残るように話す。成功しないと、中学校生活お先真っ暗になってしまう。

小学校の時も自己紹介で友達をつくっていた。今回も面白い、しかししっかり自分のことを紹介する文章をメモしてきた。

(やるぞっ‼︎)




キーンコーンカーンコーン…とホームルーム開始のチャイムが鳴る。

私は後藤先生が教室に入るのに気づき、本をしまった。

てか、また左斜め後ろから視線が。片黒、何でそんなに見るんだよ。何かついてるのか?

「はい、では朝のホームルームを始めます。起立」

ガラガラガラッ、と椅子を引く音が教室に響く。

「気をつけ。礼」

おはよーございます、とバラバラな声が聞こえた。まあ、そうだよな。まだ2回目だもん。

「えー、皆さん、おはようございます。今日は忙しい1日になりますね。頑張りましょう。では、携帯を回収します」

小岩では前期生まで校内で携帯を使うのは禁止らしい。電源を切って朝のホームルームで預かり、帰りのホームルームで返すのだ。

私もみんなと同じようにiPhoneの電源を切り、先生に提出した。




携帯を提出しに行った時、ちょうど席に帰ってくる江ノ島さんと軽くぶつかった。

決して強いぶつかり方ではなかったのだが、緊張で手が震え、スマホを落としてしまった。

「あああっ、ごめんなさい、割れてないですか?」

落ちたことにすぐに気づいた江ノ島さんは僕の携帯を拾って渡してくれた。

「だっだだ、大丈夫ですっ」

彼女の声や匂いにどうしようもなくドキドキしながらスマホを受け取る。そのせいか、声までも震えた。

スマホを袋に入れながら顔に手を当てる。

すごく、熱い。発熱したときみたいだ。

…恋、だな。そう確信した。




片黒、めっちゃ顔赤いじゃん。

どうしたんだろう?熱でもあるのかな?

そんなことを考えているうちに、1時間目が始まった。気をつけー、礼、という号令の後に続いてみんながお辞儀をした。

「はい皆さん、最初は自己紹介です。1人1分話し続けてください」

着席した私たちに浴びせられた後藤先生の第一声に、ほとんどの人がえーーーっ⁉︎という悲痛な叫び声を上げた。もちろん、私もその1人。趣味が漫画を描くこと、ピアノを3歳から習っていること、人前で話すのが得意ということしか取り柄がない。

そんなことを考えているうちに、もう次になってしまった…どうしよう?

「はいじゃー次、江ノ島さん」

きっ、来てしまった!とりあえず立つ。

タイマーが1分にセットされ、スタートボタンが押された。

「えっと、此花区立此花小学校から来ました、江ノ島咲です。人前で話すのは案外得意で、今はあまり緊張していません(嘘)。ピアノを3歳から習っていて、今も続けています。趣味は漫画を描くことです」

えええっ!まだ20秒⁉︎全然じゃん!

あと私にしかないこと…他の人から見て珍しいこと…そうだ!

「ちなみにと言いますか、私は裸眼です。周りの人たちがメガネをかけていく中、私だけ視力2.0のままで、母には勉強をしないからだと言われました」

ここでみんながクスリと笑い、少し和んだ雰囲気になった。

よし、最終兵器‼︎

「何か質問はありますか?」

ここではいっ、と手を挙げたのは、前の前の席の泉谷花梨さんだ。

「漫画はどのようなものを描いていますか?」

「えーとですね、色々です。でも最近多いのは恋愛系ですね」

よしよし、あと10秒!

「色々わからないこともありますが、どうぞ声をかけてください。よろしくお願いします」

ここでタイマーが鳴った!よしピッタリ!

みんなから拍手が起こった。

これこれ!この感じがたまらない!

だから発表が好きなんだ!

満足感に浸りながら、席に座った。




すごい、完璧だ…江ノ島さんの自己紹介…

さっきから江ノ島さんしか見ていない…

どうしよう…僕どうかしちゃったのかな…

「…くん、…黒くん」

江ノ島さん、美人だしトーク技術もあるし、モテるだろうなぁ…

「片黒くん!自己紹介を始めてください!」

「あっああ、すみません!」

やばい!江ノ島さんのことに浸ってた!

「えっと、三霜小から来ました、片黒紘です。紹介したいことがあります」

ここで大きく息を吸う。次でいかに笑いを取れるかが勝負なのだ。

「まず1つ目は文房具マニアだと言うことです。筆箱の中の文房具にもこだわりがあって、これとかこれとかこれとか色々あります」

と言いつつブレザーの胸ポケットから筆箱の中にあるシャーペンを出す。思った通りみんな笑った。もちろん、江ノ島さんも。

「2つ目は頬のアザのことです。血管腫といって生まれつきですが、生活に支障はありません。月イチでレーザー治療をしていて、直後にアザが青くなるかもしれないですが気にしないでください」

一応、これも理解してもらわないと困る。

小学校低学年の時なんて…

「アザのことで何か質問はありますか?」

手を挙げたのは、向こうの小早川宏一くんだ。あるのか?

「視力はいくつですか?」

いや関係ないやん!という前の前の前の席の岩岡光のツッコミにみんなが爆笑した。

そんな中

「あ、右が0.3で、左が0.2です」

と真面目に答え、それにもみんなが笑う。

「これからよろしくお願いします」

という挨拶でピッタリ1分。みんなから拍手が起こった。江ノ島さんも拍手している。

良かったー、成功して…




すごい、片黒の自己紹介めっちゃ面白い!

ただこっちばっかり見てる変な奴かと思ったけど、案外そうじゃないみたい。

私の方ばっか見てるのも、何か理由があるのかな。

その後も自己紹介は進んだ。ある男子が株が趣味だって言ってみんなを驚かせたり、女子で小岩に兄や姉がいたりと、みんなそれぞれ趣味も性格も家庭事情も違っていた。

そして最後の守屋創平の紹介が終わると、みんなから拍手が起こった。

「はいじゃあ、次は班での顔合わせ…いや休み時間ですね」

と言うと同時にキーンコーンカーンコーン…とチャイムがなった。

「起立、礼、ありがとうございました」

10分間の休み時間。私はすかさずえーりんの元へ行った。

「えーりん!」

「おお咲!どうする10分間」

本音を言うと、少し休みたい。

しかしここでボーッとしていたら、クラスに馴染むのが遅くなる。

「みんなに声かけに行くか」

「そうだね!そうしよう!」

えーりんも了解してくれた。

こうして私達は離れた席の女子達に声をかけに行った。静かに「あ、よろしく」と言う子もいれば、積極的に話しかけてくれる人もいた。

そんなことしているうちに、10分間はあっという間に過ぎていった。




1時間目が終わった後、僕の机の周りにたくさんの人が集まってきた。

「片黒紘だっけ?俺、あの時質問した小早川宏一だけど」

「俺も文房具マニアなんだ!筆箱の中見せてよ」

「アザ見せてー」

「血管腫ってどういう病気なの?」

男子だけでなく、女子もちょこちょこ。

自己紹介効果は絶大だった。

しかしその輪の中に、江ノ島さんはいない。

向こうを見ると、離れた席の女子達に隣の大月さんと一緒に挨拶に行っていた。

楽しそうに他の女子と話している江ノ島さんを見ると、また顔が赤くなってくる。

「かったぐーろくーん、どーうしーたのー」

ハッと我に返った。かなりボーッとしていたらしい。

それから僕の席に集まってきた人達と話していたら、チャイムがなった。




「起立、礼、よろしくお願いします」

「はい、ではこの時間は班での顔合わせですね。えーと、班の区切り方は…」

班の区切り方は面倒くさいから省略させてください。すみません。

「では今言った班で机をくっつけてください。ある程度顔合わせしたら班長を決めます。1人1回は班長になってもらいます。」

班長かー…と思った。

私はこういう、何かや誰かをまとめる仕事が苦手だ。周りには似合っている、といわれるけれど。

とりあえず、班の形に机をつけた。メンバーとして、えーりん、架乃里桜、梶田小雪、宇和山龍太、片黒紘、河原直也、そして私。

仲良くやっていけるかな…と思いながら、私は前を向いた。




班での顔合わせの時間。正直ここが1番緊張する。

いやだって、江ノ島さんと同じ班だよ?

顔合わせた瞬間恥ずか死ぬって!

すると

「それじゃあ…」

という目の前の大月さんが言葉を発する。

これは下を向いていたらダメだと思い、満を持して前を向く。

江ノ島さんと目が合った。

(あああっっっ!!!)

彼女の眼差し、僕の心をグシャグシャに乱してしまう。

「班長決めたいと思うんだけど…片黒ー?下向かないでー班長にさせるよー」

無理無理無理!江ノ島さんが好きってことがバレちゃうよ!

「なんだ片黒、班長なりたいのかー」

「ちっ、違うわ!」

…まあ、班長なってもいいんだけどさ。

僕は昔から、こういう何かの長になるのは好きだった。小学校の時は班長などの仕事は積極的に引き受けたし、6年生では代表委員長も務めた。

それに、江ノ島さんにかっこいい所見せたいし…

「じゃー、片黒班長ね」

「いやいやいや、そういう流れなの?別にいいけどさ」

時が止まる。班員全員の視線が僕に集まった。

「えっ、いいの?」

「冗談でしたの!?いいよ班長」

「マジかっ!よく言った片黒!」

宇和山の一言でみんなが爆笑する。

こうして班長決めはあっさり終わってしまった、とさ。

(まだ物語は続きます!)

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