第69話 大丈夫だろうか
同じようなアニメのネタが、散乱しているので、読みにくいかもしれません。
そろそろ、潮時なのでしょうか。ちょっと、反省しています。
「なんということじゃ!『炎の巨人』とは…」
敵の軍勢の見えるところまで、城壁の上を駆けてきた、シャルのじいちゃんが叫んだ。
すると、すでに、到着していたらしい、白衣を着た、やはり褐色の若い女性が、つぶやいた。
「『炎の巨人シリーズ』完成していたのね…」
「『5体、全機投入とは…大げさ過ぎる』…、この国を焼き尽くすつもりかしらね」
そういながら、クイっと眼鏡をあげると、ぷるんっと、大きな胸も、やわらかく上下した。
連動しているらしい…
まだ、かなり距離があるが、とてつもない数の軍勢だった。
先頭の『炎の巨人』は、まだ遠くにいるので、正確な大きさは、わからないが、この城壁くらいの高さはあるようだ。十数メートルといったところだろうか。
もちろん、ゴーレムだから、けっこうカクカクしている。
その後ろに、騎馬兵が続いているが、かなり距離をとっている。
『炎の巨人』は、文字通り、全身が真っ赤に燃え上がっている。
それでなくても、暑いのだ。
馬も近寄れないのだろう。
『巨人』の通った跡も、焼けて熱いのだろうか。
それを、避けるように、こちらに向かってきていた。
「ジュンくん、ジュンくん、話が違うよ!」
セーラが、なぜか、憤慨していた。
「そうですニャ…」
「ぜんぜん、『腐っ』てませんのニャ…」
ライムも、おもしろくなさそうだ。
そもそも、『腐ったゴーレム』っているんだろうか。
「わたくしも、正直言って、テンション下がりました」
なんのテンションなのだろう。
「まったくじゃ!」
シャルちゃんは…、まあ、かわいいから、何を言ってもいいだろう。
それが、聞こえたのか、さっきの白衣の褐色美人が、やれやれと、頭をふっていた。
かたちのよい胸が、今度は、わずかに遅れて、ふるふると揺れる。時間差が発生するようだ。
「何の話か、わからないけど…」
「この国の、存亡の危機だというのに、余裕だね…」
シャルのじいちゃんが、おお、そうじゃった……と、紹介してくれた。
「ワシの娘のミラじゃ。我が国の、錬金術師の長をやっておる」
ミラさんは、『炎の巨人』の方を向いたまま、
「あれは、ロックゴーレムの一種でね」
見てのとおり、すさまじい高温の炎に包まれているだろう…
「だから、石でできた城壁なんか、かんたんに、溶かしてしまうのさ」
解説してくれた。
「そんなに熱いのに、ロックゴーレム自身は溶けないのですか?」
めずらしいことに、聖女セシリアが、つっこみを入れていた。
素朴な疑問だったのだろう。
ミラさんは、ああ、それはね……と、うんうん、うなずきながら、
「ほんとに、不思議だよね」…と、首をかしげた。
この国の錬金術って、大丈夫なんだろうか。
こうしている間にも、
『炎の巨人』は、どんどん、近づいてきていた。
もちろん、この国の兵士たちも、つぎつぎと、城壁の外に、集まってきていた。
千人や二千人ではないだろうが、正確な数はわからない。
皆、精悍な顔つきをしており、歴戦の勇者のようだった。
「おいっ!あれは『炎の巨人』じゃねえか!」
「な、なんだと!」
「ご、五体もいるぞ!」
「まずいな、逃げるか…」
「降参しちゃえばいいんじゃね」
…見かけだけだったようだ。
さっきの逞しいばあちゃんは、どこにいったのだろう。
あたりを、きょろきょと見回したときだった。
ふと、見ると、まだ、やや離れた場所にいた『炎の巨人』が、
いつのまにか、みな、一列に、四つん這いになって、大きく口を開けていた。
「ま、まさか!」
「なんで、四つん這いになる必要が…」
5体のゴーレムから、いっせいに、炎のブレスが吐かれた。
ごごごごごごごごごごぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!
ごごごごごごごごごごぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!
ごごごごごごごごごごぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!……
砂漠を削りながら、炎のブレスが、加速してくる。
砂を焼き切ってしまうのか、砂煙さえ起きなかった。
どおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーん!
すさまじい閃光で、あたりは、いっしゅん、何も見えなくなった。
はげしい爆風が渦巻き、耳をつんざく音は、体に衝撃すら与えた。
数千の兵士が、いっしゅんうちに、焼き消されてしまった
…ところだった。
「ジュンくん、ジュンくん、ちょっとヤバかったね」
「まったくですニャ…」
シャルちゃんと、セシリアは、オレに、ぎゅっとしがみついたままだ。
兵士たちの前に、巨大な塔が立っていた。
とっさにできる『一発芸』といえば、コレだった。
ただ、あわてて作ったので、『塔』というよりも、かまぼこを、縦に置いたようなハンパなものだった。
自分だけ、さっさと上空に逃げていたドラゴンが、怒鳴った。
「不意打ちとは卑怯なっ!」
「「「「「「お前が言うなっ(ニャ)」」」」」」




