お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!
朝食をファミリーレストランで済ませる事が多くなった。
今日はなぜか父さんがソワソワとついてきて向かいに座りモーニングをモジモジ食べている。
「シノ、町の名前をオーディーにしたよ! 」
「ああ、そう」
なんだよ自分を好き過ぎかよ!
自分の名前を捩っただけかよ!
そんなツッコミは声にしない!大人だからな!
話をせず、ただ冷たい俺の目に父さんは狼狽える。
「ああ…… 名前を…… 名前を残したかったんだぁぁ! 」
「正直でよろしい! さあ!ごはんを食べたまえ!」
町の名前はオーディーになった。
…… そうなると王都への報告の義務がある。
「なぁ…… シノ…… 」
「わかったよ…… 行くよ…… 」
ついでに冒険者ギルドと教会を作った事を、王都のギルドと教会に伝えて人を派遣してもらわないといけない。
教会はステータス表示の水晶の壁をもらわないとな……
…… と言っても超能力の瞬間移動ですぐなんだけどね。
巨乳美人エルフに父子で「ふぁぁっ」となりながら朝食はすすむ。
「シノ、あの子がシノと結婚したいそうだよ?」
「…… お見合いとか領主館にも来てるのかよ…… 」
父子の会話が聞こえたのか、バチコーン!と巨乳美人エルフにウインクされて朝食を終える。ファミレス…… また利用しよう。
さあ、王都だ王都。
☆★
長い暇な時間が流れている
今日は王族の誕生日でやっと話が進みそう……
「お兄ちゃん…… 」
唇を触る。
あのキス本当に良かった…… 痺れるみたいに…… 良かった……
必ず私の物にする…… お兄ちゃんと結婚してみせる…… 隣の墓に入る。一緒に入ってもいい…… 一緒に死ぬ?いいかもしれない。
「…… あれ? 」
…… お兄ちゃんが近づいて来ている?
間違いない! お兄ちゃんが王都に向かって来ている!
わたしのスキルが言っている。間違いない!
私は軟禁生活のようになっている部屋の窓から外に飛び出ると、お兄ちゃんの気配の方へと走り出した。
王都の町のは王族誕生日で華やかだ
出店から出る匂いでお腹が鳴る。
「お兄ちゃんに買っていこうかな…… 食べさし合いっこして…… 偶然キスして…… ふふふ。」
いや今は会うのが優先だ!
私の目を魔力で強化する。
たぶん新しいスキルが開花したのかな?
目の奥に魔力を込めるとお兄ちゃんの場所が色で分かるようになった。
大通りの人の間を風のように走り抜ける
「ここを左に行けば…… お兄ちゃんがいる…… あれ? 」
お兄ちゃんはよく消える。
文字通りに消えて現れる。
あれは魔法じゃない何かだ。私のお兄ちゃん探査スキルが混乱する。
私もお兄ちゃんみたいに飛べたら…… 空から見つけれるのに……
いや!そうだ跳べばいいんだ!
私はお兄ちゃんとの愛の特訓で得たステータスがある。
身体強化をして飛び上がれば……
「おお! あの女の子はなんだ! 」
「と…… 飛んだ! 」
大通りで飛び上がったから周囲にいた人達が大声でざわめく、どうでもいい今はお兄ちゃんが大事!
大きく飛び上がり上空へ
お兄ちゃんのいるのは……
強いお兄ちゃんの色は……
「お兄ちゃん…… みぃーつけたぁ」
私はニッと笑いお兄ちゃんへ飛び込むように…… 風魔法を身体に纏わせ愛する人へと…… まるで大砲みたいに飛び出した。




