サーキュレーターはじめました。
暑いので扇風機を出してみた。
扇風機というかサーキュレーター。ネットでポチって手に入れた。
首振りやタイマーなどの機能はないが、滞りなく風を送ってくれるだけで十二分に働いてくれると思う。給料は最初に払った二千円。それ以上は出さないし出せない。
これで家にいる時は常に稼働させっぱなしなのだから、とんだブラック企業である。
小さい上にこれみよがしの取っ手もあるので持ち運びがしやすく、デスクの上に置いて、風が直接顔に当たるようにもできる。風を受けながらカタカタとキーボードを叩いて作業にふけるのが、わたしの夏の基本スタイルといっても過言ではないだろう。
しかしタイマーがないので、寝落ちでもしようものなら、ずっとサーキュレーターくんは無意味に風を送り続けてしまう。その間の電気代がもったいないので代わりに払ってもらいたい。わたしは給料出さないけど。
この風に吹かれる日々を送っていると、だんだん風に当たること自体がクセになってくる。
別に暑くなくても……というか多少涼しい日でも構わず電源を入れてしまう。
もう君なしではいられない。
そう嘯いても、どうせ半月もすればコタツに浮気するので口に出すのはやめておく。
浮気の予定があるだなんて悪い女ね、わたし。
でも半月後まではよろしくね、サーキュレーターくん。給料は出さないけど。