こんばんは
親に手を引かれながら参加した祭り、お互いの親たちが世間話をしている間に
「こんばんは」両手に一杯の戦利品を持って笑顔で挨拶してくれた
ベッタリついた青のりを指差して笑えば、頭の上でカラカラ音がなった
何で教えてくれないんだと父親の足を蹴って八つ当たりするのを見て、お腹を抱えて笑った
あまりにも笑ったのでムスッとした顔にハッとして、手に持っていたラムネの瓶を差し出した
受け取って驚いた顔をしたので、開けてくれたら半分こしようと言えば嬉しそうに笑った
学校帰り友達とコンビニに寄った
視線を感じてチラリと目を動かすと雑誌の棚の前にいるのが見えた
ふと、ラムネが飲みたくなって飲み物の棚に移動した
コンビニのドアの開閉音に振り向けば、ドアの少し向こうで買った物を日に透かして微笑んでいた
少し目を凝らして、買った物が何かわかった瞬間ラムネを取り落とした
結局買ったが家に持ち帰る羽目になった落としたラムネの蓋をひねる
シュッと音がして泡が立ちのぼる、零れないように慌てて口をつける
甘いはずのラムネが苦く感じた
ポンッと音がしたあの時はあんなにおいしく感じたのに、結局半分以上残して捨ててしまった




