表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

平日は、平和しかない。ゲーセンに行ってきた。

作者: 安孫子太郎

平日の午前中より、近所をウロウロと歩き回るのは実に心地が良い。

平日休みの仕事に就いている特権である。


週末になるのを待って、華金だのと声を高らかに週末を楽しむ人生とは無縁であり、実に楽しい。

週末休みでなければ、友と休みが合わず遊べないという人がいるが、休みが合ったところで、混雑した街中を移動する気になれない。土日は、おとなしく自宅に引きこもるのが1番だと考えている。


本日は、近所のゲームセンターに寄ってみた。


駅前にある商業施設の中に、そのゲームセンターは入っている。


店内はいつもより、どのゲーム機体も音量が小さくなっていた。

いつも耳をつんざく程にやかましいのは、敢えてのことだったのか?

賑わっている風を装ったり、粗々しいゲーム音で、人々の感覚を麻痺させようという魂胆なのだろうか。

自分も何かしなければ!と100円玉を投入したくなるのか?


と、その辺りのことはよく分からないが、とにかく全体的にひっそりとしていた。


お客さんの数もさすがに、少なかった。


小さな子どもを連れた若いママや、学生風な男女がちらほらといる感じだ。

UFOキャッチャーをピコピコと楽しんでいた。


UFOキャッチャーの景品を観察したりしながら、店の奥の方まで移動してみる。


お。メダルコーナーには、年配な大人たちがいるではないか!


婆ちゃんが白い手袋をはめて、メダルゲームで遊んでいる。

手に、金属の匂いがつかないようにしているのだろう。

ジャラジャラと容器の中にメダルを沢山持っている。うーん、なかなかのやり手なのだな。


銀色の細い筒状のレールにメダルをタイミング良く転がしメダルを落としていくタイプのゲームには、自分も一時ハマっていた。


大学入学直後に仲良くなった、高校生の女の子と頻繁に遊んでいた。

今思えば、貴重なお小遣いをメダルゲームなどで、じゃんじゃん消費させていたことに胸が痛む。

片道2時間位掛かるゲーセンでその時は遊んだので、沢山のメダルを保管していたが引き出しに行くことはなかった。単なる無駄遣いだ。


今は100円のUFOキャッチャーだって、するかどうかでめちゃめちゃ悩む。

昔のゲーセンに比べて、今は全くもって取れなくなっているために、やる気が起きないのだ。

幼い頃は人形を2個、同時にガッチリと掴み上げるほどのアーム力があった。

スーパーに入っていたゲーセンで、黒猫のフェリックスのヌイグルミを2個同時に持ち上げて、ドヤ顔を決めていたハゲのオッサンを今でも覚えている。


昔の話は別にもういいとして、平日午前中のゲームセンターはとても平和だということが分かった。

自分の住んでいる地域が、ファミリー層が厚く、アレくれた若者をほとんど見掛けないということも関係はあるのかもしれない。


本当に、平日は何処に行っても快適だなと心底思わされた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ