2.屁理屈で押し返され
台詞多いですすみませんうぁあああああ!
「なんだ?特に期限は聞いていないぞ」
「そ、それは……確かに言ってなかったかもですけど……常識的に考えて」
「……死神のお前が人の常識を語るのか?」
「うぐっ」
痛いところをつかれ、トゥーネは大袈裟に胸を押さえる。
「しかもまだ一応俺はお前の主だぞ?俺が不意打ちで自殺すれ ば……困るんだろう?トゥーネ」
「うぅ。それは困りますぅ……」
いよいよトゥーネは涙目である。なんとまぁ単純なことか。
涙声の死神を一瞥し、彼は満足気に微笑んだ。
「ふむ、契約延長同意だな?」
「クレト様……意地悪です」
「ありがとう、最高の褒め言葉だ」
「うにゃああぁ!腹立たしいぃー!」
地面から少し浮いた状態で美少女が長い銀髪を振り乱す、という絵面は、もうなんか一周回って非常にシュールであった。
「こうなったらッ……」
突如静止してグッ!と拳を空へ突き出したトゥーネが叫ぶ。
「一刻も早く、クレト様の妹君がご結婚なされるように」
「(どんっ!)不精トゥーネ、及ばずながらお力添え致しましょう!!」
次からシーン変わります!
きっと愛しの妹ちゃんが…………!