第二話幸せの種撒きます!!
どうぞ楽しんでみてください!!
頼まれたって・・・。
「帰ってくれないか??」
茲乃さんは首をかしげている。
「何故帰らにといけないんですか??」
「だって、意味分からないじゃないですか・・頼まれたって言われたって」
そういうと茲乃は一枚の封筒を渡してきて、これを読めという顔を僕に向けている、しかたないそう思い僕は封筒の中身を見た。
「姉ちゃん・・」
そう言うと茲乃さんはニコっと笑い僕を見た。
「泣いても良いんですよ?」
「僕が泣く?何で?」
実を言うともう泣きそうだ。でも、人前で泣くなんて恥ずかしいまねできる訳がない・・・茲乃さんに笑われる。
「笑わないので、泣いていいですよ?」
僕がうつむいていると茲乃さんは僕をぎゅーと抱きしめてこう言った。
「我慢するの・・つらいでしょう?」
「うぅ・・」
僕は始めて人前で泣いた、恥ずかしい気持ちなんてない。気持ちが楽になる
さっきまでの気持ちがふわりと心から落ちていく。
「なんで・・・死んだんだよ!!」
言いたいことを吐き出した、全部。
「・・・・・」
茲乃さんは黙ったまま抱きしめ続けてくれた。
「姉ちゃん・・」
ちょっと、おさまってきた、そのとき気づいた。
何に気づいたかって?そうそこには泣きくずれた、僕そして茲乃さんもいた
茲乃さんも泣いていた・・もらい泣きかと思っていたらこう呟いた。
「なんで・・実研体なんかになったの?」
どういうことだ?病死じゃなかったのか?
その事はきけない・・僕なんかがどうにかできる問題ではないのだから。
下手に手出ししたら、どうなることか。
「あ・・泣き止んだ?私も泣いてたけど」
そう僕に微笑みかけた。
「ありがとうございます」
「ううん、私茲で暮らすんだからこのぐらいの事はしなきゃ」
優しい声としぐさ、姉に似ていた。
「あははははは」
僕は姉と会話しているときのように笑った。
「な、なんで笑うの!?」
「姉に似ててつい・・」
その後も笑いあった、僕の話をして、クレアの話を聞いて、いっぱい笑った
その後の絶望も知らないで・・・。
「待つっててね、俺のクレア。」
その声は
「今、邪魔者を殺してあげるよ」
2人には
「ふふふ、あっははははは」
届かない。
次回、お楽しみに・・・。