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前回の更新を見たら4月でした!

7ヶ月ぶり……

お待たせした……かどうかは分かりませんが

とりあえず頑張って完結させます!

〈茨の夢〉

レイリアはシンプルながらも質のいいドレスからミイリアの質素なドレスに着替えた。

そうこうしているうちにアインは家に帰ってきたのであった。



「ただいま」



「おかえりなさい」


この瞬間を彼女は

ずっと待ち望んでいたのだった。

異変に気づく様子もなくリラックスした状態のアインにレイリアは外出しようと誘った。

了承を得たレイリアは嬉しそうに微笑んだのであった。


アインは何かを感じ言った

「ミイリア!何かいい事があったの?とても楽しそうだけど」

レイリアは自分と違うあの彼女の名前で呼ばれるのを不服に感じつつ

「ええ!」と答えた。


辿りついたのは花畑ー。

辺り一面薔薇が咲いていた。

アインは

「こんな所知らなかったよ……」

と驚いた様子でレイリアを見つめていた。

レイリアは

「ふふ、秘密にしていたの。喜んでくれるかなって……」

そう言って幸せな時間を噛み締めていた。








あっという間に日は沈みかけ

夕焼け空が広がっていた。

帰ろうとして歩き始めたその時ー。


『見つけたぞー!!!!!!!!』


と大きな声が聞こえた。

レイリアはとても焦った。

それはとても

聞き覚えのある声だったからであった。

逃げる間もなく

二人は大量の兵隊に囲まれてしまった。


状況の掴めないアインは

ただ立ち尽くすことしか出来なかった。


レアリアの予想は的中し、

先程の大声の主は

スカラット家の兵の隊長であった。

そして、レイリアに言う。


「レイリア・スカラット。無礼ながらも国からの命令。ご同行願います。」


プライドの高い彼女は直ぐに怒り喚いた。

隊長はそれに微動だにせず話を続けた。


「大量の使用人の虐殺、国からの金銭の個人的な使用について国王から今すぐ捕まえて首都へとのご命令がありまして。」


彼女は必死に喚いて逃げようとしたが敵わなかったのであった。


アインは全く何があったのか分からず

未だに立ち尽くすばかりであった。

一人の兵が事情を説明し

やっと少し理解したのであった。

彼女はミイリアではなく

あの夜出会った領主なのだと。



レイリアの権力行使と使用人の大量虐殺は国中にあっという間に広がった。

そして、一番厳しい処分を求めた




『死刑』という名の。






〈代わりのもの〉

アインは全てを思い出したのであった。

レイリア。彼女は一度だけ見た。

ミイリアに似た憂いを帯びた

切ない少女だと。

それから二度と会うことはなく、

ミイリアに真実を問うこともしなかった。


レイリアの死刑を

求める国民の意志が強くなるにつれて

アインの苦悩は深まるばかりであった。

罪人である事は正しいのだが

何故だか苦しい気持ちが

強くなるばかりであった。


ある日ー。

思い立ったアインは首都へ向かった。






首都。

レイリアは疲れを感じさせない顔と艶やかな髪のまま粗雑な服を着せられ

国王の城の牢屋の中に居た。

とうとう斬首刑が決まったのである。

これまで自分がしてきた罪を思い返すと

まるで自分が自分ではないかのように

悪感を覚えた。

不思議と運命に抗う気は起きず、

このまま何もなく死ぬことを嫌だと感じなかったのであった。


執行前日の夜。

最後の晩餐として質素な食事が出された。

妙に幼い頃の事を思い出させる味で

涙を流したのであった。

そうして小さな声で泣いていると、

少し音がした。

兵隊かと思い怯えていると、

愛おしい瞳が見えた。

アインだ。


「レイリア様。君の事は思い出したよ。だけれども、ミイリアの事は一生許すことはないだろう。ただ、ここで君が死んでは償う事にはならないと思ったんだ。」

そう彼は言い、レイリアを牢屋から出した。




「早く行って、この後は僕がどうにかするから。」




不安ながらもレイリアは勢いで

牢屋から出た。

すぐそこには女性が立っており

こう言った。

「アインに案内を任されています。さあ城から出ましょう。」と

女性は目もと以外隠しており、少し怖かったが何故か信用できる気がした。


城から無事に脱出した。

国王の城は頑丈な塀に守られており、

お堀がある。

しかし城下町に出てしまえば

とても人が多いので

その後見つけることは難しいだろう。


そしてどうにか城下町に辿り着く事が出来た。

物資を運ぶ為の大きな河川が見えてきた。

賑わう街。笑顔の人々。

それを横目に眺めながら

小さな船に乗り

霧のかかった方へ向かった。

亀更新になりますが、よければ完結まで宜しくお願いします。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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