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廻天世界と絶対者  作者: 紅影 流我
魔法学校 編
2/23

なんて学校だ

親父が旅立ってから十年がたった。一向に親父は帰ってこない。あの時俺は泣きながら止めたらしいが親父は「すまない」とだけ言って旅立っていったらしい……それからしばらくしたら母さんは病気でもうこの世にはいない。

俺は 夜多乃(やたの) 時雨(しぐれ)、もう十六歳になる。俺の夢は親父みたいに自由な旅人だった。


「お兄ちゃぁーーーーん!!」


ぐぁっ!!突然青髪のショートヘア少女が俺に突撃してきた。結構な破壊力だったからダメージがでかい。


「なんだよ海莉(かいり)……いきなり来んなよ」


こいつの名前は 夜多乃(やたの) 海莉(かいり)、俺のゆういつの家族、妹だ。歳は3歳差で少々小さい。

そして危ないことが大っ嫌いだった。親父の影響だろう。俺が旅に行きたいことも反対している。


「今また冒険とか旅とか考えてたでしょっ!! ダメだよ、お兄ちゃんまでいなくならないでよ」


「考えてないから落ち着けって」


「…………本当に?」


「本当だ」


「うん、わかった。じゃあとりあえず準備して、遅刻しちゃうよ?」


そうだった、俺は今年から魔法学校に通う事になったんだった。


「二日目に遅刻はマズイよ?」


「分かってるよ、ほら行くぞ!!」


「ちょ……待ってよー」


海莉も魔法学校に通っている。魔法学校は年齢は関係なく才能さえあればすぐに入れて、海莉は俺の学年の二個上だった。

確か歴代最年少は……十歳だったっけ……


「お兄ちゃん、ボーっとしないで早くー」


「分かってるからちょっと待てって」



はぁ、ギリギリセーフって感じだな。みんないるがまだ二日目ってだけに喋り声は全く聞こえない。


「あれ、時雨……夜多乃 時雨か?」


突然俺の名前が一人の生徒の口から出てきた。見ると身長は俺より少し高いくらいで赤い髪でアホ毛が目立つ奴だった。だが、顔見知りだった。


「あ! お前、錬磨(れんま)だろ!!」


「そうだよ、懐かしいなー何年ぶりだ?」


「んー、確か二年ぶりかな」


この生徒の名前は 炎崎(えんざき) 錬磨(れんま)、俺の家族と錬磨の家族が仲がいい事から俺たちは知り合った。


「オヤジさんは帰ってきたのか?」


「…………いや……相変わらずだ……」


「そうか、でもいつか必ず帰ってくるって」


いっつもこんな感じで俺を励ましてくれる。相変わらずいい奴だなと思った。



あの後俺は錬磨と別れ、二日目に行われる魔力検査へと向かった。

検査は保健室で行われるか……保健室…あった、ここか。


「失礼します」


そう言った後ドアを開けるて俺が目に映ったのは魔物だった。


「魔物!? ……どうしてこんなところに…」


そう、この世界には魔物がいる。そして俺がこの学校に入ったもう一つの理由はこいつら魔物をぶっ飛ばすためだ。


「とにかくなんとかしなきゃ……」


俺はとりあえず初級魔法しか使えない……だがこいつを倒すには充分だろう。


「くらえっ!! 火柱!!」


そう唱えると魔物の足元から小さい火柱が現れた。少しして火柱が消えると魔物は燃え尽き消滅した。


「はい、検査終了でーす」


「へ?」


そう放送が流れると突然保健室に白衣を着た人が入ってきた。


「え?どういうことですか?」


「だから検査だって。今の魔物は最下級、初級魔法で簡単に倒せてしまう位弱い魔物よ」


「そういうことでしたか……」


なんか少し損した気分に俺はなった……


「結果は教室前の壁に張り出しとくから」



…………なんなんだこの学校、魔物飼ってるのか?良く分からないことは沢山あるがまぁ仕方が無いだろう……


「これから俺どうなるんだろ……」


そう呟いて俺は教室に戻った。


To be continued…

今回で沢山の登場人物が出てきましたが、主人公がどんな設定かを紹介したいと思います。

髪の色は妹の海莉と同じ青色での身長は172cmです。

以上です。少ないとは思いますが外見の特徴はこのくらいしか決めてません。では、次回もお楽しみに。

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