Ⅶ∮戦車は先導する
指し示す方向に
一途に進んでいくのだ
涙が枯れるくらい
崩れ落ちそうなのは
心なのか 身体なのか
選び取る未来はただ
どこまでも希望が無くて
照準は過たず
罪の音と匂いを告げる
言葉にするには
吐き出すことが出来なくて
心臓に突き刺して
いつまでも抉った
そして通り過ぎた先に何が残るのだろう
僕自身が視ないものを
誰が視たりするのだろう
ただ果てを探して歩むだけの
感覚さえも凍った旅路に
残していたいものなんて何があるのだろう
“いつから顧みなくなった?”