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第一話 両親
最初に話して置かなければならないのが、
まず、俺の両親の馴れ初めである。
親父は登山家である。
お袋は『水晶の山』と呼ばれる山に住む魔族の龍であり魔王だ。
親父はお袋の住む山を登山中に怪我をして、助けたのがお袋だった。
ちなみにお袋は人型にもなれる。
それがきっかけで二人は知り合い。俺が生まれた訳だが…、
話はそう簡単にはイカナイ。
お袋はすでに子供が一人いたのだった。
名はクリスタルという白くて、綺麗な肌のときどき脱皮する9歳年上の姉が俺にはいた。