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【改訂版】戦国時代の忍者に転生させられちゃいました  作者: ゲンタ


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99話 北条家の面々

天文13年(1544年秋)――13歳


日本丸、無事に小田原港に到着〜!

いや〜、やっと揺れから解放された。ありがとう地面、あってよかった地面!


……ただし、この港町。うーん、正直ちょっと残念港町だ。


雑に建て増しした感満載というか、全体の方向性がまったく見えない。

「とりあえず空いてる場所に、いろいろ建てました!」感がすごい。


(方向性? 計画性? なにそれって感じだな)


港と商業地って、場当たり的に作っちゃダメなんだよ。

後から、後から追加して、ゴチャゴチャになったら、そりゃ無駄も出るし、動線も悪くなるってもんだ。


都市計画――ほんと、大事! 声を大にして言いたい。


……ま、うちの領地じゃないし、余計な口出しはやめておこう。

気づかれない程度に、静かにドヤ顔だけ決めとくことにする。


で、港で「北畠の者です」と名乗ったら、対応がスピーディーでびっくり。

さすが氏康さん、指示が隅々まで行き届いてる。

下の人間がちゃんと動いてるってのは、それだけで安心感あるよね。


迎えに来た北条家の武将も、妙におっとりしてて、やたら感じがいい。

なんかこう、あたたかい対応に心がほぐれる。

俺をジロジロ値踏みしてくるあの目つきが、まるでない。


――そう、信秀とは大違い!

あいつ、今ごろ何してんのかな。


お土産も北条家で運んでくれているから楽ちんだ。

家臣ともども手ぶらで、周りの景色を見ながら小田原城に向かって歩いている。


城が近づくにつれて、その姿がだんだんと目に入ってくる。

高くそびえる石垣、見張り櫓の連なり、堀の広さ――まさに関東の巨城といった風格だ。


(なるほど、これは謙信さんでも落とせなかったわけだ)


北条家の人たちも、この城に籠っていれば誰が攻めてきても大丈夫だと思うだろうな。


前世で小田原城の見学をしたことがあるので、今回は城そのものよりも、戦国時代の有名人・北条氏康さんに会えるのが旅の楽しみの1つだ。


北条氏康さんと言えば、日本三大奇襲の1つ“河越夜戦”の立役者だ。

ちなみに、あと2つは信長の“桶狭間”と、元就さんの“厳島”。


(そういえば元就さんにも会ってみたいな)

(あの人は絶対腹黒いけど、話は面白そう)


北条家は初代・早雲さんの時代から“民を大事に”が基本方針。

税率も他国よりずっと低い。


こういうところ、北畠家とは気が合いそうなんだよね。

同盟を結ぶなら、こういう大名かな。


で、その氏康さんが今、俺の目の前に座ってるわけ。見たところ30歳そこそこ?

有名人と対面して、ちょっと感激してる俺がいる。


見た目は、頭良さげで精悍なイケメンおじさん。

サラリーマンなら女子社員にモテモテだろうな。


(なぜかそういう人は、出世も早い)


そういえば、よく言うよね。“成るか成らぬか3代目”。

初代の早雲さん、2代目の氏綱さんと来て、今の氏康さんは3代目。

頑張って北条家を発展させて欲しいものだ。


それでもって関東公方だとか関東管領とかいう、いらない旧体制は壊して欲しい。

新時代には新しい仕組みが必要なんだよ。


たしか、氏康さんの後を継いだ氏政くん――うーん、あまりいい評価は聞かないな。


秀吉くんの大軍にぐるっと包囲されたとき、小田原城の中では「どうする?」「どうしようか?」の“煮えきらない評定”が延々と続いたそうで。


そのあまりの優柔不断っぷりが後世にまで語り継がれて、“小田原評定”って言葉ができたんだよ。


前世では“決まらない会議の代名詞”になってたな。


結局その“話し合いごっこ”をやってる間に、家臣たちは次々と「やってらんねえ」と出ていき――気がつけば、北条家ごとフェードアウト。


(……決断のない会議は、(いくさ)では命取りなんだよ)


ところで工藤祐長に森可成、それに信長は、ちゃんと北条家の武将たちと仲良くやれているかな?

こういう場では、“コネ作り”こそが家臣の腕の見せどころだよ。


現代で言えば、名刺交換タイムだね。名刺なんて便利なものはまだないけど、笑顔と挨拶と話術で関係構築しておいてくれ。


まだ子供だけど……信長は、北条家にしっかりと顔を覚えてもらってほしい。

話をすれば、普通の子供ではないことがわかると思うからね。今はそれでいい。


営業スマイルな。そんでもって、“で、あるか”は言っちゃダメな。

俺も頑張らないとな。


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